こんにちは、不動産ライターの小花絵里(おばなえり)です。
Webライターに興味のある方やWebライターの仕事をしている方の中には、「ライバルが増えて仕事がなくなるのでは」「AIに仕事を奪われるのでは」と将来性に不安を感じる方もいるのではないでしょうか?
このままWebライターを続けていいのかな。将来性に不安…。
2017年からWebライターとして活動する私個人としては、Webライターには将来性があると感じています。
そこで今回は、Webライターが将来も活躍できる理由や求められるスキル、AIに負けないための具体的な方法について詳しく解説します。
Webライターの将来性に不安を感じる方は、ぜひ最後までお読みください。需要のあるWebライターを目指してスキルを磨きましょう!
hana writing office代表。不動産業界での経験から、不動産についてわかりやすく解説する不動産ライター。大手Webメディアにも多数寄稿。執筆実績はこちら
保有資格:宅地建物取引士/賃貸不動産経営管理士/FP2級/日商簿記2級/教員免許(国語)他
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「Webライターには将来性がある」と言える理由
ここでは、Webライターには将来性があると言える理由について解説します。
テキストコンテンツはなくならない
最近はテキストコンテンツよりも動画や音声によるコンテンツの方が需要があるため、Webライターの仕事がなくなってしまうのではないかと考える人がいるかもしれません。
しかし、動画・音声コンテンツとテキストコンテンツはまったくの別物。テキストコンテンツには動画・音声コンテンツにない魅力があります。
たとえば、テキストコンテンツなら必要な情報だけを短時間で得ることが可能です。調べたい情報をすぐに見つけることができるので、時間対効果(タイムパフォーマンス)が高いといえます。
仕事・家事・育児・介護などにより忙しい毎日を送る現代人。知りたい情報だけをすぐに調べられるテキストコンテンツは、まったくなくなってしまう可能性は低いといえるでしょう。
私も動画や音声を視聴する時間がないのでテキストコンテンツばかり読んでいます。
動画・音声コンテンツの台本など仕事が幅広い
Web記事を制作する目的の多くは「Webからの集客」。そのため、Webライターに依頼される仕事のメインは「SEO記事」です。しかし、Webライターの仕事はSEO記事だけではありません。
- SEO記事
- コラム記事
- ブログ記事
- 商品・サービスのセールス記事
- 取材・インタビュー記事
- ホワイトペーパー
- SNSライティング
- Youtubeのシナリオ など
Webライター個人の意見などを書く「コラム記事」、商品やサービスを販売につなげる「セールス記事」、人物やお店などを取材して書く「取材・インタビュー記事」などもあります。
さらに、商品やサービスのメリット・活用方法などを記載する「ホワイトペーパー」、X(旧Twitter)やInstagramなどSNSに掲載する文章を作る「SNSライティング」、Youtubeのシナリオ作成などのニーズも。
このように、「Web」だからこそ求められる仕事が多くあります。Webライターが必要とされる仕事の種類は多岐にわたるため、今後も一定の需要があるといえるでしょう。
スキルのあるWebライターが少ない
Webライターは資格や経験がなくても簡単に始めやすい仕事です。副業や在宅ワークとして選びやすい特徴があります。
近年Webライターの数が急増しているように感じられますが、私個人としては増えているのは初心者だけでスキルのあるWebライターはまだ少ないように思います。
クライアント側からすると、たくさんいるWebライターの中からスキルのある人を見つけるのは大変です。「スキルのあるWebライター」と思って頂ければ継続的に仕事を受注できる可能性が高いでしょう。
特に、他の人にはない専門性の高さはあなたの武器になります。あなたならではの魅力を磨いて将来性のあるWebライターを目指しましょう!
まだAIは質の高い記事を書けない
ChatGPTをはじめとしたAIツールが発展しています。それに伴い、SEOを意識したAIライティングツールも開発されました。
ただ、今の時点ではAIが生成した文章をそのまま使うことが難しいでしょう。私もいくつかAIライティングツールを使いましたが、1記事通して読むと違和感のある箇所が多々ありました。
読者が知りたい情報をわかりやすく伝えるためには、読者レベルにあわせて表現を変えなければなりません。言葉の選び方や言い回しの違いによって記事が与える印象などが変わってしまうからです。
また、専門性の高い分野では、AIツールが生成する文章が本当に正しい内容であるか信頼できないため、まだ人間が確認しなければならない時代が続くでしょう。
とはいえ、AIツールの発展により、将来的には専門性のない一般的な解説記事をAIが担うようになるのではないかと感じます。
あなたならではの独自性や専門性の高さ、発信力の高さ、他の人にはない経験をしているなど、これからは「AIには表現できない、人間だから伝えられる文章」に価値が出てくるのではないでしょうか。
キャリアやスキルが他の仕事にもつながる
Webライターとして積み重ねたキャリアやスキルは他の仕事につなげることが可能です。
たとえば、私はWebライターの実績を見たクライアントから、編集者・Webディレクター・ライティング講師などの仕事依頼を受けたことがあります。
上記のような直接的な仕事でなくても、「会社でわかりやすい資料を作れるようになった」「メールでの営業力が上がった」など、Webライターの経験が将来につながることがあるのです。
Webライターのキャリアやスキルはさまざまな仕事に役立つため、将来性があるといえるでしょう。
「Webライターには将来性がない」といわれる理由
ここでは、「Webライターには将来性がない」といわれる理由について解説します。
低単価でなかなか稼げないから
クラウドソーシングサイトで募集されている案件をみると、単価の低い案件がたくさん並んでいます。
特に初心者はなかなか仕事を獲得できず、思うように稼げないと感じることが多いでしょう。
しかし、クラウドソーシングで募集される仕事は、Webライター案件の一部でしかありません。単価の高い仕事もたくさん存在しています。
実際、私はほとんどの仕事をブログから獲得し、文字単価でいえば10円以上の仕事も多く受注しています。
スキルアップして実績を積み重ねていけば、単価の高い仕事を獲得できるようになります!時間はかかりますが、コツコツと実力をつけていきましょう。
副業・在宅ワークする人が増えてライバルがたくさんいるから
私が副業としてWebライターを始めたのが2017年。現在は副業・在宅ワークに関心のある人が増えて、2017年当時よりも確実にWebライターの数は増えています。
ただ、増えているのは初心者ばかりのように感じます。仕事を獲得したい初心者がたくさんいるから低単価の案件でも競争率が高くなりやすく、さらに単価の低い仕事が募集される…という状況です。
そのため、しっかりとスキルや実績のあるWebライターには将来性があります!はじめのうちは難しいかもしれませんが、少しずつスキルアップしていきましょう。
脱初心者を目指す方は、ブログ運営がおすすめです。
動画・音声コンテンツの方が需要があるから
近年はYoutubeやTikTok、Instagramのリールなど、動画コンテンツの需要が大きくなっています。
stand.fmやVoicyといった音声プラットフォームも人気があることからWebライターの仕事がなくなるのでは?と考える人がいるかもしれません。
ただ、動画・音声コンテンツとテキストコンテンツはまったくの別物です。動画・音声コンテンツの方が需要はあるかもしれませんが、だからといってテキストコンテンツがすべてなくなるとは考えにくいでしょう。
動画・音声コンテンツの需要の高まりにより、台本を書く仕事も増えています。
私もSNSライティングなどの仕事を依頼されたことがありますよ。
Webライターの仕事はWeb記事の執筆だけではありません。時代の変化にあわせて、あなたに合う仕事に挑戦してみましょう。
AIの進化で仕事がなくなるから
AIの進化により今あるWebライターの仕事の一部はなくなるでしょう。実際、私も執筆にあたり、ペルソナの確認や構成案作成などの場面でAIツールを使うことがあります。
特に専門性のいらない初心者向けの解説記事であれば、そのうちAIが書けるようになるかもしれません。
ただ、あなたが経験したから書ける人間のリアルな感情、共感を呼ぶ文章は、あなたにしか書けません。「あなたに依頼したい!」と思わせるWebライターには、将来性があるといえます。
将来性のあるWebライターを目指す方は、「あなたにしかない魅力」を高めていきましょう。
将来性のあるWebライターになるため磨くべきスキル
ここでは、将来性のあるWebライターになるために磨くべきスキルについて解説します。
スキルアップして仕事獲得につなげていきましょう!
Webライティングスキル
Webライターの主な仕事はWeb上に掲載される記事の執筆です。そのため、Webライティングスキルを身につけることは必須だといえます。
Webライターは、検索エンジンやSNSなどからたどり着いた読者が必要な情報をすぐに得られるような表現することを求められます。したがって、Web上で必要な情報が見やすくなるように整理するスキルが必要なのです。
また、無料で読めるWeb記事という特性上、想定される読者のほとんどが初心者です。つまり、知識がない人にもわかるように解説する構成力・文章力も求められます。
将来性のあるWebライターになるためには、Webライティングスキルは必須だといえるでしょう。
Webライティングを学びたい人は、こちらの書籍がおすすめです。
SEOの知識
Webライターに依頼される仕事の多くはSEO記事です。そのため、SEO(検索エンジン最適化)の知識は必須だといえます。
クライアントは、狙っているキーワードで検索した際に他のWebサイトより上位表示できるような記事の制作をWebライターに求めているのです。
そのためには、キーワードを含めて独自性を強化するなどの対策が必要でしょう。SEOの知識があり、クライアントにさまざまな提案ができるWebライターは重宝されます。
SEO対策を学びたいならブログがおすすめ!私も自分のブログで試行錯誤しながら学びました。
営業力・コミュニケーションスキル
Webライターの仕事を獲得し続けるためには、自分の力で仕事を獲得するための営業力やコミュニケーションスキルが必要になります。
特に、自分にとって「より良い条件」で仕事を獲得するためには、「営業力」が必要です。
- めげずに何度も仕事に応募・提案する
- 複数社に営業メールを送る
- 契約前に細かな条件面の交渉を行う
- メール・チャット・電話での伝え方を工夫する
- こまめな報告・連絡・相談をしてコミュニケーションを取る など
また、Webライターの仕事は「クライアントから依頼される記事を制作すること」です。そのため、執筆する際には「クライアントがどのような記事を望んでいるか」をしっかりと把握する必要があります。
すべてのクライアントがWebライターに的確な指示を出すとは限りません。説明が足りず指示がわかりにくかったり、必要な情報が足りなくて執筆を始められなかったりするケースも考えられます。
そのため、クライアントとコミュニケーションを取りながら「クライアントが意図するもの」を理解するスキルが求められるのです。
コミュニケーションスキルを高めることで、良い条件の仕事を獲得できたり、スムーズに仕事を進めやすくなったりするでしょう。
私の経験上、何度も挑戦すること・こまめな連絡をしてクライアントと信頼関係を築くことが非常に大切だと感じています。
専門分野の知識
知識や経験のない人が書く記事よりも、そのテーマに詳しい人の方が読者に学びのある記事を書きやすい。
そのため、その分野に詳しい「あなただからこそ」依頼されるようになれば、良い条件の仕事を獲得しやすくなるといえます。
経歴や資格取得などにより権威性を高めたり、ジャンルをより細分化して専門性を磨いたりすることで、他のWebライターとの差別化や「あなたにしかない」独自性を出すことにも成功する可能性があります。
専門分野の知識を身につけて、質の高い記事を執筆できるWebライターを目指しましょう。
取材・インタビュースキル
取材・インタビュー記事の場合は企画から考えることが多いため、一般的なSEO記事の執筆よりもスキルが求められる・作業工程が多くなりやすい特徴があります。
スキルがないと良い記事に仕上がらないため、誰でもできる仕事ではありません。取材・インタビュー記事は需要もあり、スキルや実績がある人なら仕事を獲得しやすいでしょう。
将来性のあるWebライターになりたい人は、取材・インタビュースキルを身につける方法もおすすめです。
WebライターはAIに負けないスキルを身につけよう!
急速に進化するAI。これからも進化し続けていけば、今あるWebライターの仕事の一部はなくなってしまう可能性が高いでしょう。
しかし、AIがすべての仕事をカバーできるわけではありません。スキルを磨いて「あなたならではの魅力」をアピールできれば、将来性のあるWebライターになれる可能性が高まります。
スキルアップして実績を積み重ねていき、将来性のあるWebライターを目指していきましょう!