こんにちは、不動産ライターの小花絵里(おばなえり)です。
クラウドソーシングなどで募集されている仕事に応募する際に書く「提案文」。Webライターの中には、提案文を送ってもなかなか採用されずお悩みの方もいるのではないでしょうか?
なかなか採用されなくて心折れそう…。採用される提案文の書き方が知りたい!
そこで今回は、初心者Webライターに向けて採用されやすい提案文の書き方を例文付きで解説します。
クライアントが提案文の中で確認するポイントや提案文を書く際に意識すべきポイントも解説しますので、採用率アップを目指すWebライターはぜひ参考にしてみてください。
私もWebライターに外注することがあるので、クライアント目線でも解説していきます!
hana writing office代表。不動産業界での経験から、不動産についてわかりやすく解説する不動産ライター。大手Webメディアにも多数寄稿。執筆実績はこちら
保有資格:宅地建物取引士/賃貸不動産経営管理士/FP2級/日商簿記2級/教員免許(国語)他
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Webライターの提案文で確認されるポイント
ここでは、Webライターの提案文でクライアントが確認するポイントを解説します。
提案文を書く前に、クライアントに確認されるポイントをしっかり押さえておきましょう!
仕事内容や条件を理解しているか
どのような仕事をするのか、単価や納期などの条件を理解しているかは必ず確認されます。
仕事内容や条件を理解しないまま採用されてしまうと、「思っていたのと違う」と辞退したくなる可能性が高いでしょう。
トラブルに発展する可能性があり、Webライターとクライアントのどちらにとってもデメリットです。
募集されている仕事の内容や条件をしっかりと確認した上で、提案文を考えましょう。
募集要項を読み込むと、クライアントが求める内容がみえてきますよ!
募集内容に書かれた質問に答えているか
クライアントの多くは、募集内容の中に「書いてほしい項目」を記載しています。
- 執筆テーマの経験の有無
- 対応可能な記事数(月10記事など)
- 依頼から納品までの時間
- 過去に執筆した記事
- WordPressでのブログ運営経験 など
募集内容の中に上記のような質問が書かれている場合は、提案文の中で必ず回答しましょう。逆にいえば、回答がなければ「募集内容を読んでいない」とみなされてしまいます。
信頼できる人であるか
クライアントは、「Webライターが信頼できる人間か」を重視しているように感じています。
報告・連絡・相談がしっかりできる、きちんと納期を守る、指示通りに作業をする、丁寧な言葉づかいでやり取りできるなど、「この人とスムーズに仕事ができるか」確認されるのです。
実は、私も仕事を発注する際に最も重視しているのはWebライターの人間性です。
もちろん、Webライティング等のスキルは必要です。スキルがある上で、「クライアントが望む記事を制作する」ことを意識するとよいでしょう。
どのようなスキルや実績があるか
クライアントは、数ある応募の中から総合的に判断してWebライターを採用します。スキルや実績がある方が採用されやすいといえます。
そのため、応募したい案件に関連するスキルや実績がある人は提案文の中でアピールしましょう。
- 実務経験
- 過去の執筆実績
- 保有資格
- 運営するブログURL など
また、執筆のテーマに関連する経験をしている場合もアピールポイントになるため「どのような価値を提供できるか」とセットで提案文に盛り込んでみてください。
- 「共働きで3人の子育てをしており、仕事と家庭の両立に悩む読者に寄り添う記事が書けます」
- 「独学で宅地建物取引士の試験に合格。独学ならではの勉強法を書くことができます」
- 「複数の証券会社で株式投資をしているので、証券会社ごとの違いを実体験から執筆することが可能です」 など
【例文あり】Webライターの提案文の書き方|書くべき7項目
ここでは、Webライターの提案文の書き方と書くべき項目について解説します。
例文つきで解説するので、あなたも書くべき項目を順番に書いてみましょう!
あいさつ・自己紹介
まずは簡単なあいさつと自己紹介から始めましょう。自己紹介や経歴などはプロフィールにも記載しているかもしれませんが、必ず提案文にも書いてください。
はじめまして。不動産ライターの小花絵里(おばなえり)と申します。不動産・住宅業界での実務経験や資格を活かし、不動産ジャンルに特化したフリーランスのWebライターとして活動しています。
募集内容を拝見し、実務経験から読者の学びになる情報を提供できると思い応募いたしました。
簡単なあいさつと、副業・フリーランスのどちらか、どのような仕事を受注するWebライターなのかなどの自己紹介を簡潔に書きましょう。
あいさつがない人は非常識だと思われる可能性が高いので注意しましょう。現実世界と同じです。
質問への回答
募集内容の中にクライアントからの質問がある場合は、必ず回答しましょう。
①Webライター歴:5年
②得意ジャンル:不動産・住宅・金融・資格
③執筆実績(ポートフォリオ):https://www.erix.work/contribution/
④WordPressでのブログ経験:あり
⑤WordPressブログのURL:https://obanaeri.com
上記のように募集内容の中に箇条書きで質問を書いているケースが多くあります。漏れがないよう回答してください。
私も募集内容に質問を入れますが、きちんと回答してくれない人はかなりの数でいます。しっかり回答するだけで他のWebライターとの差別化になるので、見落とさないようにしましょう。
これまでの経歴・資格
これまでの経歴や資格を箇条書きでわかりやすく書きましょう。募集内容に関連する経歴や資格がある場合は、積極的に記載することをおすすめします。
これまでの経歴は以下の通りです。
20XX年 地方の国立大学教育学部を卒業
20XX年 不動産会社に入社。賃貸仲介や社宅代行、テナント契約に携わる
20XX年 結婚を機に地方へ移住し、住宅メーカーに転職。主な業務は建売住宅の土地の仕入れ
20XX年 フリーランスライターとして独立
【保有資格】
宅地建物取引士
賃貸不動産経営管理士
募集内容に関係のない経歴や資格がある場合も、念のため書いておくことをおすすめします。他の仕事につながる可能性があるからです。
ただし、募集内容に関連する経歴や資格の方がアピールポイントになるので、優先順位を間違えないようにしてください。
過去の執筆実績
募集内容にあわせて執筆実績を記載しましょう。執筆した記事のURLを公開する場合、特に無記名記事では必ずクライアントの許可を得てください。
これまで不動産に関連する記事を100記事以上納品しています。参考URLは以下の通りです。
・不動産メディアで不動産投資に関する記事を執筆
https://~~
https://~~
・その他の記事はポートフォリオにまとめています
https://www.erix.work/contribution/
また、不動産に関するブログも運営しています。
・はじめての戸建て投資
https://erix.work/realestate/
執筆記事のURLを記載する際は、多くても2~3程度にしましょう。
公開できるURLがない場合は、「執筆したジャンル」「どのような作業を担当したか」「何記事程度書いたことがあるか」を書きましょう。
これまでの執筆実績は以下の通りです。
・不動産(住宅・投資):100記事以上
・金融(投資信託・株式投資):30記事以上
・資格(宅建士・FP他):20記事以上
執筆だけでなく画像選定やWordPressへの入稿作業も担当いたしました。
執筆実績は「ポートフォリオ」にまとめておくと見てもらいやすくなりますよ。Webライターのポートフォリオの作り方や他のWebライターのポートフォリオが見たい方は、下記の記事もご覧ください。
執筆できる記事数・納期の目安
1か月に何記事納品できるのか、依頼してからどのくらいの時間があれば納品できるのかを記載しておきましょう。
執筆できる記事数や納期の目安が書いてあるとクライアント側はスケジュールが立てやすくなり、Webライター側も無理なく受注しやすくなるメリットがあります。
【執筆できる記事数】
5,000字程度の記事:月10記事
【納期の目安】
5,000字未満の記事:4日程度
5,000字以上の記事:7日程度
無理なく対応できる目安を書いて、お互いがスムーズに仕事できるようにしましょう。
対応できる時間帯
副業orフリーランス、子育てや介護があるケースなど、Webライターの仕事に対応できる時間帯は人それぞれです。
クライアントに「いつ返信がくるのか?」と不安にさせないためにも、作業できる時間帯や連絡可能な時間帯を記載しておきましょう。
【主な作業時間】
・平日:20時~24時
・稼働できる曜日:土日祝以外
【連絡可能な時間帯】
メッセージは日中や土日祝日も確認しております。確認次第返信いたします。
即レスも大事ですが、自分の生活も大切です。無理のない対応ができるよう、最初に書いておきましょう。
自己PR・締めの言葉
提案文の終わりは、仕事への意気込みや自己PR、締めの言葉を書きましょう。クライアントへの質問や条件などですり合わせしたいことなどがあれば、あわせて記載します。
ご連絡いただいた際は、24時間以内に返信いたします。また、期限よりもはやく制作できましたらその時点で納品いたします。
Zoomなどでの打ち合わせも可能ですので、お気軽にお申し付けください。
ぜひご検討の程よろしくお願いいたします。
採用率UP!Webライターの提案文で意識すべきポイント
採用されやすい提案文には特徴があります。
ここではWebライターの提案文で意識すべきポイントを解説しますので、ぜひポイントを押さえて魅力的な提案文を書いてみましょう!
募集内容をしっかりと読み込む
募集内容に書かれていることをしっかりと読み込みましょう!募集内容を読み込むと、クライアントがどのようなWebライターを求めているのかわかるようになります。
また、募集内容に書かれた条件が自分に合っているのか確認することも大切です。仕事内容や条件を理解しないまま採用されてしまうと、「思っていたのと違う」と辞退したくなる可能性が高まります。
募集内容をきちんと読まずに提案文を送るWebライターもいます。私も、あきらかに募集内容を読んでいない提案文は最後まで読みません(=採用しません)。
しっかりと読み込んで募集内容を理解していることを伝えて、クライアントに読まれる提案文を作りましょう!
質問があれば必ず答える
募集内容の中に質問があれば、必ず答えましょう。質問への回答がないと「募集内容を読んでいない・理解していない」と判断される可能性が高まります。
提案文を書く際は、募集内容の中にクライアントからの質問事項がないか確認して見落とさないようにしましょう。
箇条書きなど読みやすくなる工夫をする
箇条書きなどを使って読みやすい提案文になるよう工夫することをおすすめします。
Webライターに依頼される仕事の多くは、Web上に掲載されるSEO記事。記事を書くときと同じように、読みやすい文章や見やすい表現が工夫されていると最後まで読まれやすくなります。
- 一文を60字以内にする
- 適度に改行を入れる
- 箇条書きを使う
- 【これまでの経歴】のように項目を【】で囲う など
募集内容に関連する実績を記載する
募集内容に関連する実績があれば、積極的にアピールしましょう。実績のない人よりも実績がある人の方が採用されやすいのは間違いありません。
執筆した記事が公開できるのであればURLを記載し、公開できない場合は執筆した記事のジャンルや担当した業務など「どんな仕事をしたか」わかるように記載します。
実績だけでなく「経験」もアピールポイントとなります!積極的に記載しましょう。
【NG】採用されにくい提案文の特徴
ここでは、採用されにくい提案文の特徴を解説します。
他で使った提案文のコピペ&使い回し
何件もの案件に効率よく応募するために、提案文をテンプレート化している人もいるでしょう。
テンプレート化した提案文をそのままコピペして使い回すと「募集内容を読んでいない」とみなされる可能性が高いので注意してください。クライアントにはコピペ提案文であることがバレています。
私も「あきらかにコピペ提案文だな」とわかりましたよ。
テンプレート化すること自体は良いのですが、募集内容にあわせて修正したり、必要な情報を追記したりして、クライアントに読まれる提案文に仕上げてください。
募集内容に書かれた質問に回答していない
募集内容に書かれた質問は、クライアントが「Webライターに求めていること」です。
質問への回答がないと募集内容を読んでいない(=仕事内容や条件を理解していない)と思われてしまい、採用されにくくなってしまいます。
なかなか採用されずたくさんの案件に応募するWebライターも多いでしょう。とはいえ、ただやみくもに応募するだけでは採用されません。
しっかりと募集内容を読み込み、質問などクライアントが求めていることを見落とさないようにしましょう。
文章が読みにくい
誤字脱字が多い、文法が間違っていて読みにくいなど、読みにくい提案文だと「ライティングスキルが低い」とみなされる可能性が高いでしょう。
誤字脱字などの単純ミスは、提案文を書いたあとに読み直すことで防ぐことが可能です。
Webライターの主な仕事は「記事を書くこと」。記事を書くときと同様に、読みやすくわかりやすい提案文に仕上げましょう。
書き終わったあとに音読すると文章の間違いに気付きやすいのでおすすめです。
情報が少なすぎる
最低限のことしか書かれていない提案文は、情報が少なすぎるので採用の判断ができません。
「納品までの日数を知りたい」「どのくらいの量を対応してもらえるのか」「執筆以外の作業もできる人なのか」「これまでの執筆実績は」など、採用にあたりクライアントが知りたいことは色々とあります。
「【例文あり】Webライターの提案文の書き方|書くべき7項目」で解説したように、クライアントが知りたい情報を具体的に書くことが大切です。
Webライターは魅力的な提案文を書いて採用につなげよう!
Webライターの提案文で大切なことは、「クライアントが知りたい情報をわかりやすく表現する」ことです。
記事を書く際と同じように、読み手が知りたい情報がわかりやすく伝わるように工夫して書くとよいでしょう。
クラウドソーシングなどでなかなか採用されずお悩みの方は、ぜひ今回の記事を参考に提案文を見直してみてください!