こんにちは、不動産ライターの小花絵里(おばなえり)です。
会社員をやめてフリーランスのWebライターで生活できるようになりたいなぁ…。
パソコンとネット環境があれば、いつでも・どこでも自由に働ける「Webライター」。好きなことを活かして自由に働きたいと考えている人もいるのではないでしょうか?
Webライターは誰でも簡単に始めやすいことが魅力の1つですが、「Webライターで稼ぐ」ためにはスキルを身に付けて自分なりの稼ぎ方を確立する必要があります。
そこで今回は、副業ライターからフリーランスになった私の体験談も踏まえながら、フリーランスのWebライターになるためのスキルなどを解説します。
私は2017年12月から副業としてWebライターを始めて、2019年5月に会社を退職。2019年10月に開業届を提出して個人事業主となりました。Webライターで独立したいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
hana writing office代表。不動産業界での経験から、不動産についてわかりやすく解説する不動産ライター。大手Webメディアにも多数寄稿。執筆実績はこちら
保有資格:宅地建物取引士/賃貸不動産経営管理士/FP2級/日商簿記2級/教員免許(国語)他
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Webライターが独立するメリット
ここでは、Webライターが独立するメリットについて解説します。
私自身の経験も踏まえて解説しますので、Webライターでの独立を考えている人はぜひ参考にしてみてください。
- 好きな時間に働ける
- 好きな場所で働ける
- 仕事を選ぶことができる
- 会社員のとき以上の収入を目指せる
- Webライター以外の仕事にも挑戦しやすくなる
好きな時間に働ける
フリーランスの場合、仕事をする時間を好きなように決められます。会社員のように、業務時間が会社に決められているわけではありません。
そのため、午前中は家事や雑用をして午後から仕事を開始したり、夕方以降の予定を優先するために早めに仕事を切り上げたりすることも可能です。
私の場合、夫が超激務でほとんど家にいないので家事も育児もワンオペ。夫と会話をするためには、睡眠時間を削るしかありませんでした。
会社員時代は朝6時に起床しないと間に合わなかったので、深夜まで起きていないと会話できない状況はかなり辛かったです。
フリーランスになって時間の融通が利くようになり、肉体的にも精神的にもかなりラクになりました。夫からも、「家族間のすれ違いが減ってよかった」と言ってもらえています。
好きな場所で働ける
Webライターは、パソコンとネット環境さえあればいつでも・どこでも働ける職種です。
独立した後、自宅で仕事をすれば通勤時間ゼロ。通勤ラッシュ時の満員電車や道路の渋滞などに巻き込まれなくなります。
都内で働いていた時は満員電車で片道1時間、富山に移住してからは車で片道1時間半かけていました。通勤がなくなっただけでかなりのストレスフリーになりました!
仕事を選ぶことができる
実績とスキルを積み重ねていけば、ある程度仕事を選ぶことができるようになります。
クライアントとのやり取りに慣れてくれば、契約前の条件交渉もスムーズに進められるようになりますよ。
公開できる実績が増えていくにつれて、良い条件の仕事が舞い込んでくるようになりました。
会社員のとき以上の収入を目指せる
Webライターの収入には上限がありません。スキルアップしてたくさん仕事を獲得できれば、その分収入アップも期待できます。
さらに、Webライターの知識・経験を活かして編集者やWebディレクターなどの業務を兼任したり、ブログを運営して広告収入を得たりして複数の収入源を確保することにより、会社員のとき以上の収入を目指すことも可能です。
スキルアップして実績を積み重ねていけば、収入は増えていきますよ!
Webライター以外の仕事にも挑戦しやすくなる
フリーランスになれば、会社員のときよりも自由に使える時間が大幅に増えます。そのため、Webライター以外の仕事にも挑戦しやすくなるメリットも。
オンライン講師やブログ・Youtubeなどに挑戦しているWebライターもいますよ。私もブログ運営を始めました。
Webライターが独立するデメリット
ここでは、Webライターが独立するデメリットについて解説します。
- スキジュール管理ができないと日常生活に支障をきたすことも
- 急に仕事を打ち切られることがある
- 収入を確保し続けるための道を自分で切り開く必要がある
- 何かあっても自分で解決しなければならない
スケジュール管理ができないと日常生活に支障をきたすことも
Webライターとして独立すれば好きな時間に働けるメリットがある一方で、きちんとスケジュール管理ができないと日常生活に支障をきたしてしまう可能性があることに注意が必要です。
Webライターの仕事は制作した記事の納入期限が決められていることがほとんどです。引き受けた仕事をきちんと対応できるように、ご自身の作業時間を考慮しながらスケジュールを調整していかなければなりません。
フリーランスになりたての頃は仕事を受注しすぎてしまい、睡眠時間を削って作業していたことも多々ありました…。
急に仕事を打ち切られることがある
フリーランスは仕事量や収入が不安定です。継続している仕事であっても、急に仕事を打ち切られてしまったり、契約更新してもらえなかったりすることは珍しくありません。
退職してフリーランスになったタイミングで、継続していた大型案件がなくなったこともありましたよ!当時はとても落ち込みました。
収入を確保し続けるための道を自分で切り開く必要がある
Webライターは仕事を獲得できなければ収入ゼロ。収入を確保し続けるためには、稼いでいくための戦略を自分で考えなければなりません。
特にWebライターは誰でも始めやすいので副業としても人気です。他のWebライターではなく「自分を採用した場合のメリット」をアピールできるようにしていく必要があります。
- どんなジャンルでも徹底リサーチして記事を書ける「雑記ライター」
- 薬機法をきちんと遵守して記事が書ける「美容ライター」
- FPなどの国家資格を取得して「金融ライター」としての権威性を高める
- 取材・インタビューを得意とする「取材ライター」になる
- 企画から担当できる「Webディレクター」を目指す など
私は権威性を高めるために資格を取得したり、ブログからの収入を増やす努力をしたりしています。
何かあっても自分で解決しなければならない
会社員であれば、何かトラブルなどがあった場合に上司に相談したり、会社が守ってくれたりする場面も多いでしょう。
Webライターとして独立してからは、何かトラブルなどの困ったことがあっても自分で解決しなければなりません。
何か困ったことがあったときや不安なときは、Webライター仲間がいると心強いですよ。
Webライターで独立するために必要なスキル
ここでは、Webライターが独立するために必要なスキルについて解説します。
副業Webライターの方やWebライターで独立を目指している方は、ぜひ参考にしてみてください。
- 社会人としての基本的な常識・スキル
- 自分の力で仕事を獲得する営業力
- スケジュールを調整する能力
- Webライターとしての強み
- Webライティング・SEOに関する知識
社会人としての基本的な常識・ビジネスマナー
クライアントと良好な関係を築くためには、社会人としての基本的な常識やビジネスマナーを身に付けておく必要があるでしょう。
Webライターの仕事は「クライアントが求める記事」を制作すること。クライアントが納得する記事を制作するためには、クライアントとのコミュニケーションが非常に大切です。
挨拶の仕方や言葉遣い、メール・チャットでのマナー、こまめに報告・連絡・相談をするなど、独立してからも社会人として当たり前のことは欠かさずに行いましょう。
私個人としては、会社員を経験して社会人としての基本的な常識を身に付けてから独立した方が仕事を獲得しやすいのではないかと感じています。
自分の力で仕事を獲得する営業力
Webライターとして独立してからは、自分自身の力で仕事を獲得していかなければなりません。
自分にとって「より良い条件」で仕事を獲得するためには、「営業力」が必要になります。
- めげずに何度も仕事に応募・提案する
- 複数社に営業メールを送る
- 契約前に細かな条件面の交渉を行う
- メール・チャット・電話での伝え方を工夫する
- こまめな報告・連絡・相談をしてコミュニケーションを取る など
私の経験上、何度も挑戦すること・こまめな連絡をしてクライアントと信頼関係を築くことが非常に大切だと感じています。
スケジュールを調整する能力
Webライターの報酬は、制作した記事に対して支払われます。そのため、仕事をたくさんこなせばその分収入アップもしやすいといえるでしょう。
しかし、作業できる時間には限りがあります。そのため、効率よく稼ぐためにはスケジュールを調整・管理する能力が必要です。
私は急な予定に対応できるように、納期よりも1~2日早く完成できるようなスケジュールを組んでいます。
Webライターとしての強み
Webライターとして独立してからは、先ほども解説したように自分の力で仕事を獲得し続けなければなりません。
Webライターとして稼ぐためには、他のWebライターにはない「Webライターとしての強み」を持っておく必要があります。
- どんなジャンルでも徹底リサーチして記事を書ける「雑記ライター」
- 薬機法をきちんと遵守して記事が書ける「美容ライター」
- FPなどの国家資格を取得して「金融ライター」としての権威性を高める
- 取材・インタビューを得意とする「取材ライター」になる
- 企画から担当できる「Webディレクター」を目指す など
私は不動産業界での経験や資格をフル活用して、「不動産ライター」として活動しています。
Webライティング・SEOに関する知識
Webライターの仕事は、主にWeb媒体に掲載される記事の制作です。そのため、Webライティング・SEOに関する知識は必須といえます。
私個人としては、Webライターとして独立するのであれば、自分のポートフォリオ代わりにもなるブログを準備することをおすすめします。
私はこのブログで不動産投資についての記事も更新しています。現在はブログからの依頼が多く、中には有名出版社からの執筆依頼もありました。
Webライターとブログについては、こちらの記事もご覧ください。
私がWebライターの副業を選んだ理由とフリーランスになるまでの道のり
私は2017年に副業としてWebライターを始めて、2019年に独立してフリーランスとなりました。
ここでは、私がWebライターの副業を選んだ理由とフリーランスになるまでの道のりについてご紹介します。
- Webライターの副業を始めたきっかけ
- 週1日活動する副業ライターとしての収入は月5万円
- ハラスメント被害で会社を退職
- 転職するかフリーランスになるか悩む
- フリーランスになると決めた理由
- 開業届を提出して個人事業主のWebライターに
Webライターの副業を始めたきっかけ
そもそも私が副業を始めたいと考えたきっかけは、転職による収入減でした。
結婚を機に、関東から富山県に移住。都内の会社に勤めていましたが、北陸に支店がないので異動もできず、退職することになったのです。
都内と富山県では平均給与がそもそも違うということで、前職の収入はあまり考慮してもらえませんでした。
収入の不満を副業で解消したくて、クラウドワークス
最初に契約した仕事は「不動産用語集の作成」でした。この時点での私はWebライターを知らなかったので、「自分にできそうな仕事」があるか検索するだけでした。
クラウドワークスに登録してから数か月後、クラウドワークスのスカウト機能から「宅建の資格保有者に限定されたWebライティングの非公開案件」が届きました。
私だけに送られたスカウト案件ではなかったけれど、応募したら運よく契約できることに。これが、Webライターとしての初めての仕事になりました。
稼げる副業なのでは?と感じたので、Webライターについて調べ始めました。
週1日活動する副業ライターとしての収入は月5万円
副業ライター時代の私は、車通勤で片道1時間半、さらに土地探しや不動産売買契約などの仕事で1日中車で富山県内を走り回っていたこともあり、20時に帰宅したときには疲れ切っていました。
20時に帰宅してから21時まで寝転んで、そこから夕食作り。夫の帰宅は23時以降、深夜1時に就寝して朝6時に起床する生活でした。
富山は雪国なので、大雪の日は家に帰れないこともありました。毎日睡眠不足で、仕事終わりに副業をする余裕はありません。
それでも収入アップしたかったので、週に1日副業する時間を確保してWebライターの仕事をしていました。
当時は毎月3~5記事程度執筆して、月5万円程度の収入。本業で月5万円の収入アップはなかなか難しいので、とてもありがたいと感じていました。
ハラスメント被害で会社を退職
話は変わりますが、富山県の会社に転職してから直属の上司にしつこく付きまとわれていました。
「営業行くから」と車に乗り込むと、仕事が終わっても一緒に外食するまで家に帰してもらえない。体を押し付けてきたり手を繋ごうとしてきたりしてくる。さらに、休日に私の車(=居場所)を探すようになっていきました。
休日によくプールで泳いでいたのですが、「一緒に泳ぎたい」と探されるようになったので行くのをやめました。
この件で私の車に誹謗中傷の貼り紙がされるように…。当時は本当に落ち込み、警察にも相談していました。
あわせて会社にも相談したところ、「ここは男性社会だから」「外部に相談するな!」と言われてグループ会社の一般職への左遷が決定。納得できないので退職することになりました。
この会社では男尊女卑が当たり前で、立場の低い女性なのに我慢できないのがおかしいと思われていました。退職して良かったです。
ちなみに、私は自己都合退職として処理されましたが、ハローワークで異議申立てを行い「会社都合退職」に変更されました。詳しくはこちらの記事にまとめています。
転職するかフリーランスになるか悩む
私の場合、計画的に退職したわけではなかったので、転職するかフリーランスになるか悩んでいました。
正直なところ、土地を仕入れる仕事は好きでしたし、とてもやりがいを感じていました。このような大きな規模の仕事はフリーランスになったらできません。
とはいえ、富山県は世間が狭くて色々なしがらみがあるので、転職するにもリスクがありました…。
そこで、しばらくは失業保険を受給しながら転職活動とWebライターの副業をすることにしました。失業保険とWebライターについては、こちらの記事に詳しくまとめています。
フリーランスになると決めた理由
- Webライターとしての収入をある程度確保できると考えた
- 富山で転職する場合、不動産業界であれば確実に前職の会社と関わることになる
- 夫が激務でほとんど家にいないので、必然的に家事の負担はすべて私。自宅で仕事した方が生活面でラクになると思った
- 今まで家計は完全折半だったけれど、夫の負担を増やしてもらえることになった
継続案件を複数獲得できたり、Twitterからも定期的に新規の依頼を頂けるようになったりしたことにより、Webライターとしての収入がある程度確保できると考えました。
また、フリーランスになると決めた大きな理由は、多少収入が減ったとしても夫婦のライフスタイルを考えたときに私が自宅で仕事をしていた方が都合が良いということ。
地元の北関東で生活していたら、違う選択をしていたかもしれません。
私たち家族としては、フリーランスが最適だと考えました。実際、フリーランスを選択して良かったと思っています。
開業届を提出して個人事業主のWebライターに
フリーランスになると決めてから開業届を提出して、個人事業主のWebライターになりました。
フリーランスになった直後の月収は10万円程度でしたが、2か月目には20万円を超えるように。
徐々に獲得できる仕事も増えて単価が上がり、収入もアップ。ブログ運営を始めてある程度PVが増えると、こちらから営業しなくても仕事依頼が途切れない状況になりました。
子どもが産まれてからは、自宅で子育てをしながらWebライターの仕事とブログの更新。時間の融通が利きやすく、家にいながら収入を得られるWebライターになって本当に良かったと思っています。
子どもを保育園に預けて本格復帰してからは、1日6時間・月15日程度の稼働でも月50万円超えの収入。実力次第で収入アップを目指せます。
Webライターと開業届については、こちらの記事で解説しています。興味のある方は、あわせてご覧ください。
Webライターのスキルアップをして独立を目指そう!
今回ご紹介したように、Webライターが独立することにはメリット・デメリットの両面があります。
私自身は、自宅で時間に縛られずに働けるWebライターとして独立して(=フリーランスになって)良かったと感じています。
Webライターでの独立を目指している人は、今よりも様々なスキルを磨いて自分の武器にしていきましょう!