こんにちは、不動産ライターの小花絵里(おばなえり)です。
クラウドソーシング等でWebライターの仕事を探していると、「テストライティングに合格したら本採用します」という案件がありますよね。
でもなかなかテストライティングに受からなくて、仕事につながらないから悩んでいます…。
テストライティングに合格するためには、テストライティングをする目的や合格するコツを知っておく必要があります。
そこで今回は、Webライターがテストライティングに合格するコツについて解説します!
Webライターがテストライティングに落ちる理由や避けるべき地雷案件の特徴についても解説しますので、テストライティングに合格できず悩んでいるWebライターの方は、ぜひ参考にしてみてください。
hana writing office代表。不動産業界での経験から、不動産についてわかりやすく解説する不動産ライター。大手Webメディアにも多数寄稿。執筆実績はこちら
保有資格:宅地建物取引士/賃貸不動産経営管理士/FP2級/日商簿記2級/教員免許(国語)他
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Webライターのテストライティングとは?
テストライティングとは、案件に採用される前にWebライターの能力を測るためのテストです。
テストライティングに合格するためには、テストライティングを課すクライアント側の視点を知ることも大切です。
ここでは、クライアントがテストライティングが行う目的とテストライティングで注目しているポイントについて詳しくみていきましょう。
テストライティングが行われる目的
- Webライターの実際のライティングスキルを確認したい
- 基本的なルールを守れる人か確認したい
- 報告・連絡・相談がしっかりできる人か確認したい
- 継続して仕事をお願いできる人柄であるか確認したい など
仕事を発注するクライアントの中には、応募文やプロフィールだけでは「お金をかけて依頼できるWebライターなのか」判断しにくいと考えている人もいます。
そのため、「テストライティング」を課して、Webライターの実際のスキルや仕事を継続発注できる人間性であるかを確認しているのです。
私が発注するときも、まずは「1記事のみ」を依頼してWebライターのスキルや人柄等を確認しています。
できるだけクオリティの高い納品物が欲しい依頼側からすると、テストをして「実物」を見るのが最適だといえるでしょう。
ちなみに、Webライター側にとってもテストライティングを受けることにメリットがあります。それは、信頼できるクライアントかどうかを見極められること。
後の項目でご紹介しますが、クライアント側も理不尽な要求をしてくることがあります。テストライティングを受けておくことで、大きな失敗を事前に防ぐことができるでしょう。
つまり、テストライティングはWebライターとクライアントの双方にとってメリットがあるのですね!
Webライターのポートフォリオの作り方については、こちらの記事をご覧ください。
テストライティングでクライアントが注目しているポイント
- 指示通りの記事が書けているか
- 対応や作業内容は丁寧か
- 読者目線の分かりやすい文章が書けているか
- コミュニケーションに問題はないか
- 報告・連絡・相談がしっかりできているか
テストライティングでクライアントが注目しているポイントは、大きく5つ。
「この人と円滑に仕事ができるか?」といったビジネスの観点から見られることが多い特徴があります。
実は、私も仕事を発注する際に最も重視しているのはWebライターの人間性です。
もちろん、Webライティング等のスキルは必要です。スキルがある上で、「クライアントが望む記事を制作する」ことを意識するとよいでしょう。
Webライターがテストライティングに合格するためのコツ
ここでは、Webライターがテストライティングに合格するためのコツをご紹介します。テストライティングになかなか受からずお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
- レギュレーション・マニュアルをしっかりと守る
- 報告・連絡・相談がしっかりとできる
- ターゲットとなる読者が明確
- 誤字・脱字がなく正確な情報を伝えている
- 既定の文字数より少し多めを意識する
レギュレーション・マニュアルをしっかりと守る
Webライターの仕事では、掲載先のWebメディアごとにレギュレーションやマニュアルが決められていることがあります。
Webライターの仕事における「レギュレーション」とは、簡単にいえば執筆ルールのこと。たとえば、次のようなレギュレーションが決められています。
- 文末が「ですます」調・「である」調
- 数字など半角・全角の指定
- 特定の単語の表記統一(×子供→○子ども) など
クライアントがレギュレーションやマニュアルを定めている理由は、メディアとして統一感を出して読みやすい記事を制作するためです。大前提として、レギュレーションやマニュアルは必ず守るようにしましょう。
レギュレーションやマニュアルを守るためには、次のことを意識すると良いですよ。
- 執筆前にレギュレーション・マニュアルを熟読する
- レギュレーション・マニュアルを読みながら書く
- 記事を書き終えたあとにレギュレーション・マニュアルを守れているか確認する
報告・連絡・相談がきちんとできる
Webライターの仕事は、本業・副業のいずれにしてもきちんとした「ビジネス」です。
報酬を受け取る以上、クライアントの依頼通りの記事を期日までに納品しなければなりません。
記事を書く上でわからないことがあるとき、納期に間に合わない可能性が出てきたときなど、クライアントにきちんと報告・連絡・相談ができると信頼できるライターであることが伝わるでしょう。
納期まで時間がある場合は特に、クライアントとこまめに進捗を共有したり、執筆時に分からないことがあったら相談をしたり、積極的にコンタクトを取ることをおすすめします。
意外とおろそかにしがちなポイントなので意識するとよいでしょう。
ターゲットとなる読者像が明確
Webライターに依頼される仕事の多くは、「誰かの悩みを解決する記事」です。記事の制作にあたり想定される読者像が必ず設定されています。
同じテーマであっても、想定される読者が違えば記事の内容は大きく変わるでしょう。たとえば、初心者と上級者では前提となる知識量が違うし、知りたい内容も大きく異なりますよね。
そのため、記事を書く上で「読者」が誰なのか?というのはかなり重要なポイントです。
テストライティングとはいえ、想定しているターゲットがいるはず。「誰の」「どんな悩み」を解決する記事なのか、意識して書いてみてください。
誤字・脱字がなく正確な情報を伝えている
記事のクオリティを上げるためには、基本をしっかりと押さえることが大切です。
記事を書き終えたら、必ず読み直して誤字・脱字がないか確認してみてください。
誤字・脱字ばかりだと、いい加減な仕事をする人だと思われる可能性が高いですよ!
また、Web記事は全世界に公開されます。そのため、間違いのない正確な情報を伝えることが求められています。
記事を書く上でわからないことを調べる時は、必ず情報源を確認しましょう。官公庁などの信頼できるサイトが良いですね。
規定の文字数より少し多めを意識する
クライアントに指定された文字数よりも、少し多めに書くことをおすすめします。ポイントは、「少し」です。
1000文字のテストライティングをお願いされた場合、1200文字書くようなイメージ。既定の文字数プラス200~300文字を意識して書いてみてください。
テストライティングの場合、多くのWebライターが規定の文字数ピッタリで書いています。少し多めに書けばその分内容が少し濃くなるので、他のWebライターとの差別化につながります。
既定の文字数より多いと、やる気も感じられますよね。
「他の人とは違う」ことをアピールできれば、クライアントの目に留まる可能性が高まるでしょう。
ただし、文字数が多すぎると「依頼内容を理解していない」と判断されてしまう可能性があります。「少なすぎず多すぎず」丁度よいラインを目指すとよいでしょう。
Webライターがテストライティングに落ちる理由
ここでは、Webライターがテストライティングに落ちる理由について解説します。落ちる理由を把握して、不合格にならないよう意識して取り組みましょう。
- レギュレーションやルールを守らない
- 誤字・脱字や不正確な情報が多い
- 納期などの約束が守れない
- 他のサイトから文章をコピペしている
レギュレーションやルールを守らない
Webライターの仕事は、「クライアントが望む記事を制作すること」です。クライアントの指示通りに執筆できなければ、次回以降も依頼したいとは思ってもらえないですよね。
先ほどもお伝えした通り、大前提としてレギュレーションやルールを守ることを意識しましょう。
レギュレーションやルールを守れないと、テストライティングに落ちる確率が格段に上がりますよ。
誤字・脱字や不正確な情報が多い
誤字・脱字が多いということは、記事を書き終えたあとに読み直しをしていないということ。「良い記事を書こう」という意識が低いと思われてしまう可能性が高いでしょう。
いい加減な仕事をする人は信頼できないので、仕事を任せるのは不安ですよね。
また、記事に誤った情報があればメディア全体の信頼性が損なわれてしまいます。正しくない情報が拡散されることによるトラブルも考えられるでしょう。
ネット上で情報を調べる場合は、官公庁など信頼性の高いサイトや一次情報(オリジナルの情報)を確認してみてください。
納期などの約束が守れない
テストライティングでは、ライティングスキルだけではなく「信頼できる人間か」も判断されています。
納期などの約束が守れない人は、信頼しにくいですよね。次回以降も仕事を依頼したい!とは思ってもらいにくいでしょう。
万が一納期に遅れそうな場合は、遅れそうだとわかった時点で早めに連絡してください。
納期に間に合うように、余裕のあるスケジュールを立てましょう。
他のサイトから文章をコピペしている
他のサイトからの文章コピペは、相手の権利を侵害していることになります。
元の文章を考えた人は、テーマをしっかりと理解して読者に伝わりやすい記事になるよう一生懸命制作したはずです。それを踏みにじるような行為をしてはなりません。
私もブログ記事をパクられたときは、とても悲しい気持ちになりました。
Webメディアの運営者は、他サイトの権利を侵害しないように細心の注意を払っているはずです。意図せず記事の内容が似通ってしまうことも避けたいはず。
コピペチェックツールを使えば、文章のコピペや簡単な語句の入れ替え等はわかってしまいます。Webメディア運営者は、トラブルを避けるためにもコピペチェックを行っているのです。
コピペしたくなるのは、圧倒的に知識が足りないからです。依頼されたテーマの内容に詳しければ、様々な角度から解説できるようになります。
Webライターが避けるべきテストライティングの特徴
テストライティングを課す案件の中には、Webライターが避けるべき「地雷案件」も存在します。ここでは、地雷案件と思われるテストライティングの特徴をご紹介します。
- テストライティングの記事数が多い
- テストライティングの報酬が本採用の半分未満もしくは0円
テストライティングの記事数が多い
「テスト」なので、最低限の記事数で良いはずです。テストライティングとして依頼されるのは1記事のみであることが多いでしょう。
そのため、「テストライティングとして10記事お願いします!」などの案件は避けた方が無難です。
クライアントは本採用するつもりがなく、テストライティングと称して安い価格で仕事をさせたいと考えている可能性が高いからです。
過去の実績や1~2記事のテストをすれば、Webライターのスキルを判断できるはず。テストライティングが多すぎる場合は警戒しましょう。
テストライティングの報酬が本採用の半分未満もしくは0円
- 報酬が本採用の半分未満
- テストライティング0円
テストライティングの報酬が本採用の半分未満、もしくは0円の案件は避けることをおすすめします。
たとえば、「本採用されたら文字単価1円だけどテストライティングは文字単価0.1円」「テストなので報酬はお支払いできません」「テスト不合格の場合は報酬をお支払いしません」というような案件です。
テストライティングも仕事の一部。作業量と報酬が見合っているか確認して、納得できる案件を受注するとよいでしょう。
なお、今回ご紹介した内容は主にクラウドソーシングで仕事を受注する場合の話です。
Webメディアに直接応募する場合は、無償のテストライティングが課される場合があります。特にWebライターからの応募が殺到するような人気メディアに多いでしょう。
直接応募する場合は、そのWebメディアで執筆するメリット等も踏まえてテストライティングを受けるかどうか検討してみてください。
Webライターはテストライティングのコツを掴んで継続案件を勝ち取ろう!
まだ実績の少ない初心者の場合は、テストライティングを受けることになるケースも少なくないでしょう。
今回ご紹介したように、テストライティングに合格するためにはコツがあります。
テストライティングをする目的や合格するためのコツをしっかりと理解して、継続案件につなげていきましょう!
ちなみに、Webライター初心者の方は特に、クラウドソーシングから仕事を探すことをおすすめします。
下記におすすめのクラウドソーシングサイトをご紹介していますので、無料登録して自分にできそうな仕事があるか確認してみてください!