こんにちは、不動産ライターの小花絵里(おばなえり)です。
Webライターのスキルを磨きたい!おすすめの資格はありますか?
正直なところ、Webライターの仕事をする上で絶対に必要となる資格はありません。
しかし、Webライターとして個人で稼ぎ続けるためには日々スキルアップするための努力を続けていく必要があるでしょう。
Webライターのアピールポイントとなるものの一つが「資格」です。
そこで今回は、実際にさまざまな資格を取得してWebライターの仕事に活かしている私が、Webライターにおすすめの資格をご紹介します!
Webライター初心者から中・上級者まで役立つ資格をご紹介しますので、Webライターとしてスキルアップしたいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
hana writing office代表。不動産業界での経験から、不動産についてわかりやすく解説する不動産ライター。大手Webメディアにも多数寄稿。執筆実績はこちら
保有資格:宅地建物取引士/賃貸不動産経営管理士/FP2級/日商簿記2級/教員免許(国語)他
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【初心者向け】Webライターにおすすめの資格
ここでは、これからWebライターを始める方やWebライターの仕事を始めたばかりの初心者におすすめの資格をご紹介します。
初心者の方は、資格取得を通じてWebライターの仕事に必要な基礎知識を身につけましょう!
- SEO検定
- Webライティング能力検定
- Webライティング技能検定
- 日本漢字能力検定
- 文章読解・作成能力検定
- ビジネス著作権検定
SEO検定
運営 | 一般社団法人 全日本SEO協会 |
試験内容 | 4級:SEOの基礎知識 3級:キーワードリサーチと内部要因最適化 2級:コンテンツSEOと外部要因最適化 1級:ソーシャルSEOとモバイルSEO |
試験方法 | 会場試験(全国11会場) |
費用 | 4級:5,000円(税抜) 3級:5,000円(税抜) 2級:6,000円(税抜) 1級:8,000円(税抜) ※すべて合否通知書、認定証の送付料込み |
SEO検定
「Web」ライターを名乗るでのあれば絶対に知っておきたいSEOに関する知識が問われる試験内容となっています。試験のレベルに応じて1~4級まであります。
公式テキストと問題集・過去問は市販されていますので、興味のある方はぜひ購入して勉強してみましょう!
SEO検定
Webライティング能力検定
運営 | 一般社団法人 日本WEBライティング協会 |
受検課目 | 国語 ウェブライティング コピーライティング・メールライティング SEO 倫理・法律、炎上対策 Webライティングに関するミニ論文(200~300字) |
試験方法 | 会場受検(全国17会場) |
費用 | 試験料:13,500円(税込)(中高生・短大生・大学生は6,750円(税込)※学生証必須) 更新料:12,000円(税込)※希望者のみ2年ごとに更新 |
Webライティング能力検定は、一般社団法人日本WEBライティング協会が運営する民間資格です。
Webライティングを体系的に学べるように、文章力やSEO対策だけでなく倫理・法律や炎上対策も受検課目として設定されています。
同じ試験を受けて、試験の獲得点数に応じて高い順に1~3級として認定されます。
- 1級:80~88点
- 2級:70~79点
- 3級:53~69点
- 資格なし:52点以下
試験料の中には、模擬問題付きの公式テキスト(PDFファイル)が含まれています。公式テキストは市販されていないため、送られてきたテキストでしっかりと勉強しましょう!
Webライティング技能検定
運営 | 一般社団法人 日本クラウドソーシング検定協会 |
試験内容 | Webライティング技能検定の教材から ・4択問題:50問 ・実技ライティング:4問 |
試験方法 | オンライン |
費用 | 試験料:6,000円(税込) ※Webライティング技能検定講座32,000円(税込)の購入者のみ受検可能 ※「WEBライティング技能検定合格証・認定カード・WEBライティング実務士ID」は発行料3,000円(税込) |
Webライティング技能検定は、一般社団法人日本クラウドソーシング検定協会が運営する民間資格です。
「Webライティング技能検定講座」の購入者を対象とした試験で、主にクラウドソーシングを利用して働くための基礎知識や文章作成技術などを身につける目的で運営されています。
Webライティング技能検定に合格すると、次のような合格者特典を受けることができます。
- ランサーズ:クライアント向けメールマガジンで「WEBライティング実務士」資格取得者をおすすめの人材として紹介
- ザグーワークス:サグーライティングプラチナの記事報酬が永久5%アップ+レベルアップする度にもらえるボーナス報酬が2倍(総計22万円相当)
- ちょびリッチ:サイト内で合格者ID入力により200ちょびポイント獲得
それなりに費用がかかる試験なので、講座内容や合格者特典に魅力を感じる人は受検を検討してみましょう!
日本漢字能力検定
運営 | 公益財団法人 日本漢字能力検定協会 |
試験内容 | 漢字の読み 漢字の書き取り 対義語・類義語 同音・同訓異字 誤字訂正 四字熟語 など ※級により出題範囲・内容が異なる |
試験方法 | 会場受検・CBT受検など |
費用 | 8~10級:2,500円(税込) 5~7級:3,000円(税込) 準2~4級:3,500円(税込) 2級:4,500円(税込) 準1級:5,500円(税込) 1級:6,000円(税込) |
日本漢字能力検定は、公益財団法人日本漢字能力検定が運営する民間資格です。
1~10級までレベル分けされていて、それぞれ異なる出題範囲から漢字の読み書きや対義語・類義語、同音・同訓異字、四字熟語などが出題されます。
私は漢検2級に合格しています!語彙が増えれば表現力も高まるので勉強して損はないと思いますよ。
私はこの問題集で勉強しました!
文章読解・作成能力検定
運営 | 公益財団法人 日本漢字能力検定協会 |
試験内容 | 基礎力・読解力・作成力 |
試験方法 | 会場受検 |
費用 | 4級:2,000円(税込) 3級・準2級:3,000円(税込) 2級:4,000円(税込) |
文章読解・作成能力検定は、公益財団法人日本漢字能力検定が運営する民間資格です。
相手に「伝わる」文章を書けるようになることが目的の試験なので、試験勉強を続けていくうちに論理的に思考して文章を組み立てるスキルが身につくはず。
Webライターは文章で読者に伝えるスキルが求められます。
文章読解・作成能力検定は、文章でのコミュニケーション能力を高めたい人、しっかりと人に伝わる文章を書きたい人におすすめの資格だといえるでしょう。
ビジネス著作権検定
運営 | 株式会社サーティファイ |
試験内容 | ビジネス実務 著作権に関する基礎知識 著作権法および関連する法令に関する基礎的知識 インターネットに関連する著作権および情報モラルについての基礎的知識、応用的知識 ※級により出題範囲・出題形式が異なる |
試験方法 | オンライン ※BASICは団体受検のみ |
費用 | 初級:5,100円(税込) 上級:8,000円(税込) |
ビジネス著作権検定は、株式会社サーティファイが運営する民間資格です。
「著作権」は、Webメディアに関わる人間としてしっかりと理解しておかなければならない権利の一つ。
Webライターは自分の権利を守るためだけでなく、他者の権利を侵害しないようにするためにも著作権についてしっかり勉強する必要があるでしょう。
資格に限定しなければ SHElikes(シーライクス)
【中・上級者向け】Webライターにおすすめの専門性の高い資格
Webライターの仕事を獲得し続けていくためには、自分の専門分野を極めていく戦略も必要です。
ここでは、既にWebライターとして活動している中・上級者におすすめしたい資格をご紹介します。
自分のWebライターとしての方向性に合う資格を取得して、仕事に活かしていきましょう!
- 日商簿記3級・2級
- FP2級
- 宅地建物取引士
- 薬機法管理者資格
- その他
日商簿記3級・2級
運営 | 日本商工会議所 |
試験科目 | 商業簿記 工業簿記 ※級により異なる |
試験方法 | 会場受験(筆記・ネット試験) |
費用 | 3級:2,850円(税込) 2級:4,720円(税込) 1級:7,850円(税込) |
日商簿記は、日本商工会議所が運営する公的資格です。企業の経営状況や財務状況を知るために必要な「簿記」の知識が問われる試験内容となっています。
- 3級:基本的な商業簿記
- 2級:高度な商業簿記・工業簿記(原価計算を含む)
- 1級:極めて高度な商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算(※合格すると税理士試験の受験資格が得られる)
専業・副業のいずれにしても、Webライターで一定の所得を超える場合は確定申告をしなければなりません。
確定申告をするためには、日頃からお金の取引について簿記のルールにしたがって記帳する必要があります。
私は日商簿記3級→2級の順番に受けて合格しました!
Webライターの確定申告や確定申告に役立つ会計ソフトについては、こちらの記事をご覧ください。
FP2級
運営 | 一般社団法人 金融財政事情研究会、日本FP協会 |
試験内容 | 学科試験 ・ライフプランニングと資金計画 ・リスク管理 ・金融資産運用 ・タックスプランニング ・不動産 ・相続・事業承継 実技試験 ・運営母体や級により異なる |
試験方法 | 会場受験 |
費用 | 3級:学科4,000円(非課税)、実技4,000円(非課税) 2級:学科5,700円(非課税)、実技6,000円(非課税) 1級:学科8,900円(非課税)※きんざいのみ、実技28,000円(非課税)※きんざい、実技20,000円(非課税)※日本FP協会 |
FP技能検定は、一般社団法人金融財政事情研究会(通称:きんざい)と日本FP協会が運営する国家資格です。
現代の日本で豊かに暮らしていきたいのであれば、年金・保険・投資・税金などの知識は必須。FP技能検定は人生の夢や目標を実現するために必要な資金計画を立てるための知識が問われます。
FP技能検定で出題されるライフプランや資産運用、税金、不動産といった内容はWebライターの需要も高く、これらを総合的にカバーしている専門家としてFPが重宝されているのです。
私はFP2級を取得して、資格者限定の案件を受注したり、単価アップにつなげたりした経験がありますよ。
宅地建物取引士
運営 | 一般財団法人不動産適正取引推進機構 |
試験内容 | 民法等 宅建業法 法令上の制限 税・その他 |
試験方法 | 会場受験 |
費用 | 受験料:8,200円(非課税)※2022年度 登録実務講習(実務経験2年未満の場合のみ):約20,000円※実施機関により費用が異なる 登録手数料:37,000円 宅地建物取引士証交付手数料:4,500円 法定講習受講料:16,500円(初回1年後、5年ごと更新) |
不動産取引における代表的な国家資格である宅地建物取引士。不動産の賃貸・売買取引に欠かせない法律などの知識が問われる試験となっています。
宅建士は不動産業界における「運転免許証」ともいわれていますよ。不動産の仕事に関わる人間なら必須といえる資格です。
Webライターの仕事の中には「宅建士限定」の案件もあります。不動産ジャンルに特化したWebライターになりたい方は、アピールポイントの一つにもなるのでおすすめです。
薬機法管理者資格
運営 | 薬事法有識者会議 |
資格取得の流れ | ①講座受講 ②試験 ③資格更新 |
試験方法 | オンライン |
費用 | 薬機法管理者講座(修了試験含む):59,800円 薬機法管理者資格試験(登録講習料含む):30,000円 【自動更新】資格更新1回目:20,000円 【自動更新】資格更新2回目以降:10,000円 ※その他、追試・受講期間延長などに応じて料金設定あり |
薬機法管理者資格
美容・健康ジャンルの広告は、規制の強化により表現が厳しくなっています。そのため、薬機法などの法律をしっかりと守った上で魅力的な文章を書けるWebライターは重宝されやすい傾向にあるのです。
薬機法管理者資格は講座の受講→資格試験といった流れにより、美容・健康ジャンルにおける広告マーケティングに必要な法令の基礎知識を学ぶことができます。
美容・健康ジャンルを極めたいWebライターに向いている資格だといえるでしょう。
講座受講に費用がかかるため、Webライターとしての方向性を考えた上で資格取得を検討してみましょう!
その他
上記の他、Webライターとして専門性を高めるために資格を取得するのもおすすめです。
たとえば、法律ジャンルなら「行政書士」、美容ジャンルなら「薬機法管理者資格
資格取得には受験にかかる費用だけでなく登録料や更新費用などがかかるケースもあるため、費用対効果をしっかり理解した上で取得を検討しましょう!
Webライターが資格を取得するメリット
ここでは、Webライターが資格取得をするメリットについて解説します。
- 自信やアピールポイントにつながる
- 他のWebライターとの差別化になる
- 仕事獲得&単価アップにつながることも
- 質の高い記事を執筆しやすくなる
自信やアピールポイントにつながる
資格を取得することは、合格できるだけの努力をして知識を身につけたことの証明になります。
忙しい日々の中で勉強時間を作って努力をすること、そして「合格」という結果を残すことは、簡単なことではありません。
資格取得によりWebライターとしての自信や自分のアピールポイントにつながりやすいといえるでしょう。
他のWebライターとの差別化になる
資格を取得することにより、「この資格に合格できるほどの知識・実力がある」とクライアントなどに示すことができます。
資格を持っていない他のWebライターとの差別化につながり、仕事獲得につながりやすくなるでしょう。
私は宅建士やFP2級などの資格があったことで、初心者の頃から良い条件の仕事を獲得できました。
仕事獲得&単価アップにつながることも
「宅建士限定」「FP2級以上の資格者限定」など、Webライターの仕事の中には資格取得者でないと受注できない案件もあります。
資格取得者限定の案件の場合、資格を持っていないとそもそも応募できないため、一般の仕事よりもライバルが少なくなるメリットがあるのです。
さらに、特定の資格を持っている人のみ単価アップを打診されることも。
資格取得により仕事を獲得しやすくなったり、単価アップにつながったりすることは、メリットであるといえるでしょう。
質の高い記事を執筆しやすくなる
資格を取得するためには、試験に合格するために勉強をしなければなりません。資格の勉強をしていくうちに必要な知識が身につくため、Webライターとしてのスキルアップにつながりやすくなるでしょう。
クライアントが求める質の高い記事を執筆するためには、たくさんある情報から読者が知りたい情報を取捨選択する必要があります。
執筆する記事のテーマに関して知識や経験があって詳しい人の方が、「読者が知りたい情報」を過不足なく盛り込むことができるようになります。
また、記事のテーマに知見のある人の方が初心者にもわかりやすい表現で解説することができるため、結果的に質の高い記事を執筆しやすくなるのです。
資格の勉強をすることで、以前よりもスキルアップして質の高い記事を執筆しやすくなるでしょう。
Webライターが資格を取得するデメリット
ここでは、Webライターが資格を取得するデメリットについて解説します。
- 資格取得が必ず仕事につながるとは限らない
- 合格までに時間や費用がかかる
資格取得が必ず仕事につながるとは限らない
Webライターの仕事をする上で、必ず取得しなければならない資格はありません。何も資格がなくてもWebライターの仕事をすることはできます。
どの資格にもいえることですが、資格を取得したからといって必ず仕事につながるとは限らないことに注意しましょう。
スキルアップのため、仕事の幅を広げたいなど、資格を取得する目的を明確にすることが大切です!
合格までに時間や費用がかかる
資格によって難易度はさまざま。合格までに必要な勉強時間が大きく異なります。
さらに、受験料や合格後の登録料・更新費用など、資格取得にあたり費用がかかるのが一般的です。
資格の取得を検討する場合は、時間や費用をかけても取るべき資格であるか十分に検討しましょう!
資格を取得してWebライターの仕事に活かそう!
資格取得は、Webライターとしてスキルアップしたり、仕事獲得につなげたりするための手段の一つです。
私は資格取得がWebライターの仕事に大きく役立っています!
まずはWebライターとしてどんなスキルを身につけたら良いか考えた上で、どの資格を取得するか検討してみましょう。