こんにちは、不動産ライターの小花絵里(おばなえり)です。
Webライターの仕事はSEO記事の執筆が多く、検索エンジンからたどりついた読者の悩みを解決できるよう必要な情報をわかりやすく文章で伝えることが求められています。
つまり、正しい情報を手に入れることはもちろん、読者に伝わる文章が書けるくらいの知識を身につけなければなりません。あまり知識や経験のないテーマの場合は情報収集に多大な時間がかかることが多いでしょう。
情報収集が苦手…。リサーチだけですごく時間がかかって焦る。
そこで今回は、Webライターの仕事で重要なポイントの一つである「情報収集」について解説します。
情報収集する方法や注意点、効率的な情報収集のコツについても解説しますので、質の高い記事が書けるようにリサーチしてみてください。
hana writing office代表。不動産業界での経験から、不動産についてわかりやすく解説する不動産ライター。大手Webメディアにも多数寄稿。執筆実績はこちら
保有資格:宅地建物取引士/賃貸不動産経営管理士/FP2級/日商簿記2級/教員免許(国語)他
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Webライターが情報収集する方法
ここでは、Webライターが情報収集する方法について解説します。
執筆したい記事の内容に合わせて、必要な情報が手に入るようしっかりと情報収集していきましょう!
インターネット検索で情報収集する
Webライターの仕事のほとんどはSEO記事です。つまり、指定された検索キーワードで上位表示されるような記事を執筆することが求められます。
そのため、まずはインターネット検索を活用して情報収集していきましょう。
- シークレットモードで検索する
- 競合上位10サイトを確認する
- 共起語・関連キーワードを検索する
- 専門用語を検索する
- 見出しのキーワードを検索する
- 情報源を確認する
インターネット検索で情報収集する際は、シークレットモードにして検索することをおすすめします。シークレットモードにしないと、あなたが日常的に行っている検索などの行動が検索順位に反映されてしまうからです。
狙いたいキーワードの競合上位10サイトを確認し、想定される読者像や読者の悩み、記事の構成などから検索意図を把握しましょう。
さらに、共起語や関連キーワードを調べてメインテーマと関わりのある内容を深掘りします。
幅広く情報収集することで読者が知りたい情報を取捨選択しやすくなり、必要な情報を網羅したわかりやすい記事を執筆しやすくなりますよ。
インターネット検索で情報収集する際は、信頼できる情報源であるか必ず確認しましょう。
Q&Aサイトから読者の悩みを深掘り
Yahoo!知恵袋などのQ&Aサイトでは、さまざまなテーマにおける「リアルな悩み」が投稿されています。リアルな悩みがわかれば解決方法を書きやすいため、具体的でわかりやすい記事に仕上がりやすくなるでしょう。
また、質問者が選ぶ「ベストアンサー」は読者が求める視点からの回答である可能性が高いので参考になりますよ。
女性限定など利用者を限定しているQ&Aサイトを参考するのも良いですね!
SNSで体験談を探す
企業の商品やサービスに関する情報を集める際、SNSから実際に商品やサービスを利用した人の感想を探す方法があります。
商品やサービスの使い心地やメリット・デメリットなど、実際に体験したからこそわかるリアルな声を知りたい場合に活用できる情報収集法です。
また、Q&Aサイトと同様に、SNSでは想定される読者が抱える「リアルな悩み」を知ることにも役立ちますよ。
私もブログなどでPR記事を書く際はX(旧Twitter)から体験談を探すことがあります!
SNSは個人が気軽に情報を発信できるツールです。SNSで情報収集する際は、本当に信頼できる情報であるかしっかりと見極めて活用してください。
信頼性の高いサイト(官公庁など)を確認する
インターネットで情報収集する際は、必ず信頼性の高いサイトから情報を得るようにしてください。たとえば、官公庁のホームページや商品・サービスを提供している企業の公式サイトなど。
質の高い記事を書くためには、信頼性が高い正しい情報を集める必要があります。
「誰が発信している情報であるか」「どの企業が運営しているWebサイトか」しっかりと確認して情報を取り扱うようにしましょう。
論文検索サイトを活用する
信頼性の高い専門的な情報を集めたい場合や信頼できる情報源として示したい場合などに、論文を活用する方法があります。
読者にとっても、どこの誰だかわからない人が示した情報より「○○について深く研究している人や組織」が発表している情報の方が「読む価値がある」と思ってもらいやすいですよね。
専門性が高く読者に学びのある記事を書きたいWebライターは、情報収集法の一つとして論文を活用してみましょう。
書籍を読む
書籍にはインターネット上では見つけにくい知識やインターネット上の記事とは異なる視点を学べることが多いため、独自性の高い記事を執筆しやすくなります。
依頼された記事のテーマによってはインターネット上で探せる情報だけでは不十分なケースもあるため、書籍を読んで情報収集をする方法もおすすめです。
複数の本に共通して書かれている「基礎知識」を押さえた上で、著者ごとの主張の違いなどを把握していきましょう。
自分の専門分野を作りたい人も、書籍を読んで勉強すると良いですよ。
図書館を活用する
- 本を読む・借りる
- 視聴覚資料(DVDなど)を館内で利用する・借りる
- 読みたい本を探してもらえる
- 調べたい内容に合う本を探してもらえる
- 図書館内の本をコピーできる
- 勉強などの作業スペースがある など
図書館は「知の宝庫」といわれています!無料で本やDVDなどが借りられるので、気軽に情報を手に入れることが可能です。
読みたい書籍をすべて購入していると金銭的な負担が大きくなってしまいますが、図書館もあわせて利用すれば負担を少なくなることもメリットです。
ただし、図書館は無料で利用できる一方、読みたい本がいつでも借りられるとは限りません。利用者登録するとインターネット上で貸し出し状況を調べられる自治体が多いため、事前に確認してみてください。
私は近くの図書館で判例を調べてもらったことがありますよ。
現地を取材する
サービスを提供しているお店などに実際に行って現地を取材して情報収集する方法があります。
事前に「取材させてほしい」ことをお店などに伝えて、許可を頂いてから取材します。実際に体験しないとわからない内容も多いため、読者が知りたい情報を伝えやすくなるでしょう。
専門家にインタビューする
専門家にインタビューをして、話の内容をまとめて記事化する方法があります。実際に対面するケースもありますが、最近ではZoomなどを利用したオンラインでのインタビューも増えています。
上記のような最初から「インタビューあり」とされる案件ではなくても、身近にいる詳しい人に話を聞いて情報収集する方法もありますよ。
その分野に詳しい人ならではの視点や情報が得られると、質の高い記事に仕上がりやすくなるでしょう。
私もその分野に詳しいブロガー仲間、税務署や役所の担当者に話を伺うことがあります。
Webライターが効率的に情報収集するコツ
ここでは、Webライターが効率的に情報収集するコツについて解説します。
情報収集に時間がかかってしまうWebライターは、ぜひ参考にしてみてください。
記事のペルソナ・ゴールを明確にする
情報収集する前に、まずはこれから書く記事のペルソナや記事のゴールを明確にしておきましょう。
記事の目的がわからず手当たり次第に情報収集していれば、時間がかかりすぎてしまいます。
「誰の」「どんな悩みを解決する」記事であるか、この記事の具体的なゴールは何か、記事の目的がわからない人はクライアントに確認してください。
参考になるWebサイトはブックマークしておく
わかりやすく参考になったWebサイトは、次回以降にすぐアクセスできるようブックマークしておくことをおすすめします。
ブックマークして情報をためておくと、同じようなジャンルの記事を書くときに情報収集にかかる時間を短縮できるでしょう。
GoogleChrome拡張機能を活用する
- Ubersuggest(検索結果から被リンク・ドメインパワーがわかる)
- Copy All Urls(開いているタブのURLをまとめてコピペ)
- LinkClump(複数のリンクを一括で開く)
- Create Link(タイトルとURLをコピペ)
GoogleChromeには、機能を追加・強化できる「拡張機能」があります。
上記のように、Webライターの情報収集に活用できる拡張機能を使うことでリサーチにかかる時間を短縮することにもつながるでしょう。
ある程度知識のあるジャンルを選ぶ
既にある程度知識のあるジャンルであればリサーチの時間を短縮できるので、効率よく取り組みやすいでしょう。
さらに、そのジャンルに詳しければテーマを深掘りした質の高い記事を制作しやすいので、継続依頼や単価アップにつながる可能性も高まります。
一方、まったく知らないジャンルの場合、記事を書くために調べて勉強する時間や労力が必要です。たくさんリサーチした上で書いても、知識がなければ正しい情報を伝えられないかもしれません。
デュアルモニターにする
1台のパソコンでも情報収集をしながら執筆することはできますが、モニターが複数あると作業効率が格段に上がります。
ある程度Webライターの仕事に慣れてきたら、ぜひ複数モニターの利用を検討してみてください。
効率よく作業できるようになると仕事量や休憩時間を増やせるので、稼ぎやすくなりますよ。
Webライターが情報収集する際の注意点
ここでは、Webライターが情報収集する際の注意点について解説します。
Webライターは情報収集で注意すべきポイントを押さえて、信頼できる情報源から入手した正しい情報を伝えていきましょう。
一次情報を確認する
情報収集をする際は、必ず一次情報(本人の直接的な体験談や自らおこなった調査・研究など)を確認するようにしてください。
統計やアンケート調査、誰かの実体験など、気になる情報があれば必ず出典元を確認しましょう。
簡単にいえば「オリジナルの情報」を確認すべきということですね。
信頼できる情報であるか確認する
世の中で発信されているすべての情報が正しいとは限りません。信頼できる情報であるか確認してから取り扱うようにしましょう。
「誰が」発信している情報であるかを確認する、複数の情報源を確認して真偽を確かめるなど、情報の裏付け調査をきちんとおこなってください。
真偽がわからない情報は記事内で使わない方が無難です。
記事の公開日・更新日を確認する
法律や制度など、時間が経つと内容が変わる可能性がある情報もあります。そのため、記事の公開日や更新日を確認しましょう。
最新の内容であるかどうかは、一次情報を確認すればわかります。信ぴょう性の高い新しい情報を集めることが大切です。
情報が偏らないようにする
「商品を売りたい」「サービスを利用してほしい」という狙いがあれば、当然ながら記事内に書かれるメリット・デメリットなどの内容にも大きな影響があるでしょう。
情報を発信する立場によって情報の取り扱い方が変わる可能性があるため、情報が偏らないように別の立場から発信されている内容も確認してみてください。
コピペは絶対にNG
当たり前のことですが、コピー&ペースト(=コピペ)は絶対にNGです。他のサイトからの文章コピペは、相手の権利を侵害していることになります。
元の文章を考えた人は、テーマをしっかりと理解して読者に伝わりやすい記事になるよう一生懸命制作したはずです。それを踏みにじるような行為をしてはなりません。
私もブログ記事を丸パクリされたときは、とても悲しい気持ちになりました。
コピーコンテンツは検索エンジンからのペナルティを受けることがあるため、Webメディアの運営者は他サイトの権利を侵害しないように細心の注意を払っているはずです。
コピペチェックツールを使えば、文章のコピペや簡単な語句の入れ替え等はわかってしまいます。Webメディア運営者は、トラブルを避けるためにもコピペチェックを行っているのです。
クライアントからの信頼を失わないためにも、請け負った仕事は責任を持って取り組みましょう。
コピペしたくなるのは圧倒的に知識が足りないからです。依頼されたテーマの内容に詳しければ、様々な角度から解説できるようになります。
初心者の方は特に、まったく知らないジャンルではなくある程度知見のあるジャンルを選びましょう。
Webライターは情報収集のコツを押さえて質の高い記事を書こう!
Webライターが質の高い記事を書くためには情報収集が大切です!
書きたい記事に適した情報収集方法を使って、信頼できる情報を手に入れてください。
しっかりと情報収集をして、クライアントの依頼意図や読者のニーズを満たす良い記事に仕上げましょう。