こんにちは、不動産ライターの小花絵里(おばなえり)です。
Webライターの仕事を続けていくと「もっと収入アップしたい!」と考えるようになる人も多いのではないでしょうか?
仕事の量を増やして収入アップを目指す方法もありますが、できれば単価を上げて少ない案件数でも収入アップを目指していきたいですよね。
収入アップしたいから単価アップさせたいのだけど、どうしたらいいかわからない…。
単価アップさせる方法の一つが、単価交渉です。そこで今回は、Webライターが単価交渉を成功させるコツや単価交渉をするタイミングについて解説します。
効率よく収入アップを目指すWebライターや単価交渉のついて詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
hana writing office代表。不動産業界での経験から、不動産についてわかりやすく解説する不動産ライター。大手Webメディアにも多数寄稿。執筆実績はこちら
保有資格:宅地建物取引士/賃貸不動産経営管理士/FP2級/日商簿記2級/教員免許(国語)他
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Webライターが単価交渉を成功させるコツ
ここでは、Webライターが単価交渉を成功させるコツについて解説します。
何度も単価交渉をしてきた私自身の経験も踏まえてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
- クライアントに必要とされるWebライターになる
- 丁寧な言葉づかい&控えめな態度で交渉する
- 単価アップしてほしい理由を伝える
- クライアントのメリットとなる追加提案をする
- 希望単価は具体的に伝える
クライアントに必要とされるWebライターになる
単価交渉を成功させる1番の秘訣は、クライアントに必要とされるWebライターになることです。
つまり、クライアントから「このWebライターは単価を上げてでも手放したくない!」と思われるくらい貢献できていれば、単価交渉も成功しやすくなるのです。
クライアント側もなるべく外注費を抑えたいはず。「単価アップするなら他のWebライターに頼もう」とならないように、「この人だから依頼したい!」と思って頂ける仕事をする必要があります。
私は不動産投資の実体験を交えながら記事を書いていたことが評価されて、文字単価2円→5円の交渉に成功したことがありますよ!
クライアントから必要とされるWebライターになるためには、最低でも次のことを意識して仕事をすることをおすすめします。
- 依頼に沿った質の高い記事を納品する
- 納期に遅れない
- できれば納期よりも数日前に納品する
- 報告・連絡・相談をしっかりと行う
- フィードバック等で指摘があれば改善していく
丁寧な言葉づかい&控えめな態度で交渉する
クライアントに単価交渉を行う場合は、丁寧な言葉づかいと控えめな態度を心がけましょう。
相手も人間です。上から目線で強気な態度でいる人よりも、謙虚な姿勢でお願いされた方が「この人なら単価を上げても良いかな…」と感じてもらいやすいですよね。
ただし、「単価アップしてほしい」ことはハッキリと伝えた方が良いですよ。遠回しな表現だと回答をはぐらかされてしまうかもしれません。
単価アップしてほしい理由を伝える
なぜ今の条件のままではダメなのか、単価アップしてほしいと考えるまでに至った理由があるはずです。
単価交渉をされるクライアント側も、理由がわかった方が納得しやすいでしょう。
クライアントのメリットとなる追加提案をする
Webライターが単価アップしたいと思うのと同じ・もしくはそれ以上に、クライアントはできる限り外注費を抑えたいと考えています。
したがって、単価交渉のときに「クライアントのメリットになる追加提案」ができれば成功しやすくなるでしょう。
- 今までよりもさらに短い納期に対応可
- 対応できる記事数を増やす(例:月3記事→5~10記事)
- 執筆だけでなくキーワード選定・構成案作成なども担当
- WordPress入稿など作業項目を追加
- ブログ・SNSで執筆記事を紹介する など
Webライター側の希望を伝えるだけでなく、相手にもメリットを与えてWin-Winの関係性が築けると良いですね!
希望単価は具体的に伝える
単価交渉をする際、希望単価については「文字単価〇円」と具体的に伝えることをおすすめします。
「どのくらい上げられそうでしょうか?」など相手に委ねてしまうと、外注費を抑えたいクライアントからは「単価アップは難しいですね」「+0.1なら対応できますが…」など、こちらの希望とはかけ離れた回答を頂いてしまう可能性があるからです。
Webライターが単価交渉をするタイミング
ここでは、Webライターが単価交渉をするタイミングについて解説します。
いつ・どのようなタイミングで交渉すれば良いのかわからない方は、ぜひ参考にしてみてください。
- クライアントと信頼関係が築けているとき
- 単価アップのメリットを提示できるとき
- 追加作業を依頼されたとき
- 同じクライアントの新規案件を見かけたとき
- 自分の平均文字単価が上がってきたとき
クライアントと信頼関係が築けているとき
何か月もクライアントから継続して依頼してもらえているなど、信頼関係が築けているときに単価交渉を行いましょう。
仕事を始めたばかりでお互いの信頼関係がない状態で単価交渉を行っても、クライアント側は判断しにくいからです。「お金ばかり要求する」と悪い印象を持ってしまう可能性もあるでしょう。
私はどんなに早くても契約から3か月、10記事以上納品してから交渉していましたよ。
単価アップのメリットを提示できるとき
- 今までよりもさらに短い納期に対応可
- 対応できる記事数を増やす(例:月3記事→5~10記事)
- 執筆だけでなくキーワード選定・構成案作成なども担当
- WordPress入稿など作業項目を追加
- ブログ・SNSで執筆記事を紹介する など
先ほどの「単価交渉を成功させるコツ」でも解説したように、単価アップのメリットを提示できるタイミングで交渉するのもよいでしょう。
単価交渉をするタイミングは、自分に余裕があるときの方が良いかもしれませんね!
追加作業を依頼されたとき
Webライターに依頼される仕事内容は執筆だけではありません。画像選定やWordPressへの入稿などの作業を依頼されることもあるでしょう。
クライアントの中には、当初の契約になかった作業を追加で依頼することがあります。追加作業が負担になる場合は、追加となる作業分の報酬を提案することをおすすめします。
あとから交渉することは難しいので、追加作業を依頼されたら依頼された時点で交渉するとよいでしょう。
同じクライアントの新規案件を見かけたとき
既に契約しているクライアントが新規でWebライターを募集している案件を見かけたときも、単価交渉しやすいタイミングです。
同じ案件・別の案件いずれにしても、どんな仕事ができるWebライターなのかわからない人に発注するよりも、既に信頼関係が築けているWebライターに依頼した方がクライアントも安心しますよね。
新しくWebライターを探す手間が省けるので、クライアントにとってもメリットです。
ちなみに、私はクライアントが同じ案件を文字単価を上げて新規募集しているのを見かけて、交渉したことがあります。そのときは、交渉したことで文字単価2円→3円になりました!
時々同じクライアントの募集案件を確認してみるのも良いかもしれませんね。
自分の平均文字単価が上がってきたとき
Webライターとしての経験値やスキルが高まっていくと、少しずつ受注する仕事の文字単価が上がっていきます。
私自身、文字単価1円→2円→3円→5~6円→10円~と少しずつ上がっていきました。
自分の平均文字単価が上がってくると、新規での契約と比較して昔から契約している案件の文字単価が低くなっていきます。
たとえば、新規で文字単価5~6円の仕事ばかり引き受けている状況で、文字単価2円の仕事を続けていくことが難しいなど。
【例文あり】Webライターが単価交渉をする方法
ここまで解説した「Webライターが単価交渉を成功させるコツ」「Webライターが単価交渉をするタイミング」の内容を踏まえて、単価交渉を行いましょう。
参考までに、実際に私が単価交渉をしたときの文章をもとに例としてご紹介します。単価交渉をするWebライターの参考になれば幸いです。
〇〇様
いつもお世話になっております。
今月も継続のご依頼頂きましてありがとうございます。
突然ですが、1点ご相談したいことがございます。
ありがたいことに現在多くのご依頼を頂いておりまして、今後は既存案件含めて一律文字単価〇円より受注することにいたしました。
つきましては、次の内容でご検討頂けないでしょうか?
現在:XXXX字×文字単価△円=〇〇円
希望:XXXX字×文字単価〇円=〇〇円
ご検討頂ける場合は御社の案件を優先して受注させて頂きたいと考えておりますので、これまでよりも短い期日で納品することも可能です。
今後も〇〇様と末永くお仕事をさせて頂きたく思っております。
ぜひご検討頂けますと幸いです。
どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。
丁寧な言葉づかいと謙虚な姿勢を意識しています。さらに、希望単価を具体的に数字で表現しました。
クライアントへのメリット提示も忘れずに。信頼関係が築けていれば、結果はどうあれ「検討」はしてもらえるはずです。
Webライターが単価交渉をする際の注意点
ここでは、Webライターが単価交渉をする際の注意点について解説します。
Webライターが単価交渉をする場合は、注意点もしっかりと理解した上で行いましょう。
- 信頼関係が築けていない段階での交渉は逆効果
- 単価交渉が必ず成功するとは限らない
- 交渉の結果、別の提案をされるケースも
- 大幅な単価交渉は難しい
- 単価交渉より新規案件を探した方が良い場合も
信頼関係が築けていない段階での交渉は逆効果
クライアントとの信頼関係が築けていない段階で単価交渉をしてしまうと、かえって関係性を悪化させてしまう可能性があります。
たとえば、契約したばかりであったり、まだ1記事も納品していなかったりするような段階で単価交渉をしたケースを考えてみましょう。
クライアントは「条件に納得した上で契約したはずでは?」「契約してから後出しで条件変更を申し出るなんて、仕事ぶりも不安」など、少なくとも良い印象は持ちません。
単価交渉どころか、仕事がなくなってしまう可能性も考えられます。
クライアントから「このWebライターは手放したくない!」と思われるレベルの仕事をしてから単価交渉を行いましょう。
単価交渉が必ず成功するとは限らない
Webライターが単価交渉をしても、必ず成功するとは限りません。Webライターが収入アップしたいと思うように、クライアントも外注する費用をできる限り抑えたいと考えているからです。
その他、予算が決まっていて変更できない、他のWebライター全員と同じ単価でなければ発注できないなど、クライアント側にもさまざまな事情があります。
クライアントとの信頼関係がしっかりと築けている状況でも、単価交渉に応じてもらえない可能性があることに注意しましょう。
交渉の結果、別の提案をされるケースも
単価交渉をした結果、単価を上げることに加えて別の提案をされるケースもあります。
たとえば、「1人あたり月〇万円しか予算を使えないので、文字単価2円から3円にできますが記事の本数を5本→3本に減らします」といった提案をされることがあるのです。
自分にとって良い条件とは何か、しっかりと考えて結論を出しましょう。
大幅な単価交渉は難しい
Webライターの文字単価には相場があり、もともとの単価によっては大幅な交渉が難しいケースがあります。
たとえば、文字単価1~2円の仕事はそれほど専門性などが求められないケースが多いでしょう。代わりとなるWebライターも多数いるため、「文字単価1円から5円にしてほしい」などの大幅な単価交渉はほぼ無理だと考えられます。
文字単価~2円の仕事では、単価交渉するなら「+0.5円」までを目安にすると良いと思いますよ。
単価交渉より新規案件を探した方が良い場合も
クライアントに単価交渉するのはとても勇気が必要ですし、気力も使いますよね。どのような返答があり、どうやって契約条件をまとめていくのかやり取りをするだけでも労力がかかります。
そのため、既存案件の単価交渉をするよりも、新規案件を探した方が収入面でも精神的にも良い場合もあるでしょう。
私は仕事を断るつもりで単価交渉をするケースが増えました…。
【脱初心者】Webライターの文字単価の相場と単価アップの秘訣
- 文字単価0.5~1.0円(初心者・未経験者向け)
- 文字単価1.0~2.0円(脱初心者向け)
- 文字単価3.0~6.0円(専門的なスキルのある人向け)
- 文字単価6.0~10円(専門家・取材ライターなど)
- 文字単価10円以上(クライアントや仕事内容に応じて決まる)
Webライターの文字単価にはおおよそ上記のような相場があります。
単価アップを狙うのであれば、単価交渉よりもスキルアップしたり仕事の取り方を工夫したりした方が良いケースも多いです。
なかなか初心者から抜け出せない…という人は、下記の記事で「Webライターが単価アップするための方法」を解説していますのでご覧ください。
Webライターはスキルアップした上で単価交渉をしてみよう!
Webライターがこなせる作業量には限界があるため、収入アップを目指すなら単価アップも一緒に考えていくことになるでしょう。
今回ご紹介したように、クライアントとの信頼関係を築いて単価交渉を行い、単価アップを目指していく方法もあります。
私の現在の文字単価は平均すると10円くらいですが、それまでは何度も単価交渉を行ってきました。
ただし、単価交渉が必ずしも成功するとは限らないこと、単価交渉ではなく単価の高い新規の案件を探した方が良いケースがあることなどの注意点もあります。
また、私個人としては、自分のスキルに合った文字単価の仕事を続けていくのが1番だと思っています。単価が上がるということは、それだけ求められる記事の質も高まるからです。
収入アップを目指すWebライターは、スキルアップしてクライアントの貢献度を高めた上で単価交渉してみましょう!