
こんにちは、不動産ライターの小花絵里(おばなえり)です。
Webライターの仕事をしていると、「SEO」という言葉をよく耳にするようになるでしょう。
SEOとは、「検索エンジン最適化」。検索エンジンで上位を狙うSEOを意識したライティングをすることで、より多くの人に記事を届けられるようになるのです。
しかし、SEOは単なる「キーワードを詰め込む作業」ではありません。読者にとって価値ある情報を提供しながら、検索エンジンに評価される記事を作るためには、基本的な知識やコツが欠かせません。

SEOって何?SEOライティングってどういうこと?何をすればいい?
そこで今回は、Webライターとして知っておくべきSEOの基礎知識から、実践的なライティングの流れ、さらに注意点まで解説します。
SEOを理解し、実践できるようになれば、収入アップや案件獲得の幅が広がる可能性も!スキルアップしたいWebライターは、ぜひ参考にしてみてください。
hana writing office代表。不動産業界での経験から、不動産についてわかりやすく解説する不動産ライター。大手Webメディアにも多数寄稿。執筆実績はこちら
保有資格:宅地建物取引士/賃貸不動産経営管理士/FP2級/日商簿記2級/教員免許(国語)他
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Webライターが知っておくべき「SEO」


ここでは、Webライターが知っておくべき「SEO」について解説します。
SEOとは?
SEOは、「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略。検索エンジンでの上位表示を目指すための取り組みです。
たとえば、ユーザーが検索する際に使うキーワードを意識した記事を作成したり、サイト構造を最適化したりして、検索エンジンに評価されやすい取り組みをすることが挙げられます。
SEOを意識してWebサイトを制作することにより、ターゲットにコンテンツが届きやすくなる=アクセス数や収益アップが期待できるのです。
なぜSEOが必要とされる?
インターネット上には無数の情報が存在しているため、何も対策をしなければ「読んでほしいターゲット」に届けることが難しいでしょう。
そのため、検索エンジンで上位表示させることは、ターゲットとする読者に記事を読んでもらうための第一歩となるのです。
特に、検索結果の1ページ目に表示されることが重要だといわれています。多くのユーザーは、2ページ目以降をほとんど閲覧しないからです。



たしかに、私も2ページ目以降は見ないな…。1ページ目でも、上から3つくらいしか見ないかも。
SEOを取り入れることで、競合に埋もれることなく、ターゲット層に的確にリーチできる可能性が高まります。
また、SEOは短期的な効果だけでなく、長期的に記事やサイトの価値を高める手法でもあります。
WebライターがSEOを学ぶべき理由
Webライターにとって、SEOの知識は案件獲得や収入アップにつながる大きな武器となります。
クライアントは「検索結果で上位表示される記事」を求めていることが多いため、SEOを意識したライティングができるWebライターは重宝されるのです。
したがって、SEOを理解して実践できるWebライターは市場価値が高いといえます。つまり、高単価の案件を獲得しやすくなるのです。
未経験から始めやすいWebライターは、今後もライバルが増え続けるでしょう。SEOの知識があるかどうかは、ライバルとの差をつけるポイントにもなります。
また、SEOを学ぶことで、ブログ収益化にも役立てることができます。



私もWebライターの仕事で学んだSEOの知識をブログ運営に役立てています!
SEOを学ぶことにより、クライアントに喜ばれる記事を提供するだけでなく、自分自身のスキルアップにもつながるといえるでしょう。
Webライター向けSEOライティングの流れ


ここでは、Webライター向けにSEOライティングの流れを7ステップで解説します。
STEP1:キーワードから読者像と検索意図を考える
Webライターに依頼される仕事の多くは、クライアントから指定された「検索キーワード」をもとに記事を執筆していきます。
そのため、検索キーワードから想定される読者像と検索の意図を考えることから始めましょう。
たとえば、「Webライター スマホ 始め方」の場合、次のような読者像や検索意図が考えられます。
- スマホを活用する若い世代(20代~30代)
- 副業として新たなスキルを身につけたい人
- パソコンを持っていないのでスマホで簡単に始められる仕事を探したい人
- スキマ時間を有効活用したい人 など
- スマホだけでWebライターを始める方法が知りたい
- 簡単に始められる方法を探している
- 低リスクで副業を始めたい など
検索意図を調べる際は、サジェストキーワードや関連キーワードなども調べてみましょう。
サジェストキーワードは「キーワードを検索した際に自動で表示される検索候補」、関連キーワードは検索結果の下部に表示される「検索したキーワードとの関連性が高いキーワード」のこと。




サジェストキーワードや関連キーワードは検索ユーザーの属性や行動から表示されるので、「どんな人が」「どのようなことを知りたいのか」を調べることができます。
想定される読者像と検索意図がわからないと、読者に学びのある記事には仕上がりません。
まずは指定されたキーワードから「誰の」「どんな悩みを解決する」記事を書けば良いのかを考えてみましょう!
STEP2:読者が求める情報をリサーチする
記事を書く上で重要なポイントとなるのが「リサーチ」です。
しっかりとリサーチをしないと記事を書き始めてから「何を書けば良いのか」わからなくなり、一貫性のない記事になってしまう可能性が高まります。
STEP1で考えたペルソナと検索意図から、「読者は悩みを解決するためにどんなことを知りたいのか」深掘りしてリサーチしていきましょう。
- 検索上位10サイトを読み込む
- Q&AサイトやSNSで読者の悩みを深掘りする
- 官公庁など信頼性の高いサイトを確認する
- 書籍を読む など
Webライターの情報収集やリサーチのコツについては、下記の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
STEP3:記事の構成案を作成する
記事を書く前に構成案を作成します。記事の構成案は、簡単に言えば「記事の設計図」のようなもの。
たとえば、このブログ内にある記事「Webライターの始め方|初心者が月5万円稼ぐまでのステップも解説!」の構成は次の通りです。
- 初心者必見!そもそもWebライターとは?
- 未経験からのWebライターの始め方
- STEP1:Webライターに必要なものを準備する
- STEP2:クラウドソーシングサイトに登録する
- STEP3:クラウドソーシングの仕組みに慣れる
- STEP4:自分にできそうな仕事を見つけたら応募する
- STEP5:実際にWebライターの仕事をやってみる
- 初心者Webライターが月5万円稼ぐまでのステップ
- STEP1:Webライターに必要なスキルを身に付ける
- STEP2:クラウドソーシングで実績を作る
- STEP3:平均文字単価1円以上を目指そう
- STEP4:Webライターで月5万円稼ぐための作業量を知ろう
- 初心者Webライターはやらなくてもいいこと
- 【Q&A】Webライターの始め方に関するよくある質問まとめ
- 未経験でもWebライターになれますか?→なれます。
- Webライターって実際どうなの?きつい?楽しい?
- 文章力がなくてもWebライターはできますか?
- 正直なところ、Webライターは稼げますか?
- 独学で学ぶのは不安です。オンラインスクールに通うべきですか?
- Webライターに興味のある人は、クラウドソーシングの登録から始めよう!
上記のように、構成案では大見出し(H2)の下に小見出し(H3)が入ります。階層化しているため、記事の大枠となる大見出しを決めてから小見出しを考えていきましょう。
STEP4:記事のタイトルを作成する
記事の骨組みとなる構成案を考えたら、記事のタイトルを決めましょう。
記事のタイトルはSEO対策の中でも重要なポイントの一つ。SEOを意識しながら、思わずクリックしたくなるようなタイトルを考える必要があります。
- タイトルに検索キーワードを含める
- キーワードはできる限り最初の方(左側)にする
- 検索結果に表示されるよう32字程度に収める
検索結果で表示されるタイトルは、パソコンでは27字程度、スマホでは32字程度といわれています。それ以上に長いタイトルは省略されてしまいます。
したがって、検索結果からクリックしてもらうためには「検索結果で見切れない文字数」を意識して考える必要があるでしょう。
また、検索意図を反映させるためにキーワードをできる限りタイトルの最初の方(左側)に寄せることも大切なポイントです。
- Webライターってどんな仕事?未経験でもできる?始め方を解説!
- Webライターの始め方|初心者が月5万円稼ぐまでのステップを解説!
ちなみに、タイトルを決めてから構成案を考える人もいますが、私は記事の大枠を決めたあとの方がタイトルを考えやすくなると感じています。



どちらが良いかはいくつか記事を書いてみて判断してください!
STEP5:続きを読みたくなるリード文を作成する
Webライターに依頼されるSEO記事の多くは、「リード文(導入文)→本文→まとめ文」という流れで制作します。そのため、まずはリード文から執筆していきましょう。
最初の導入となるリード文は、読者が「本文を読んでみよう」と思えるような文章にする必要があります。リード文がわかりにくいと離脱される可能性が高いからです。
リード文の書き方に正解はありませんが、「読者の知りたいこと(=結論)」と「本文で伝えていることの要約」は入れるようにしましょう。
- 読者の悩みを文章化する
- 読者の悩みを解決する記事であることを伝える
- 記事の対象者を伝える
- 記事本文で伝えていることの要約を入れる
- 記事を読んだあとの読者の未来を伝える
上記のポイントすべてを入れる必要はありません。検索キーワードや検索意図に応じて魅力的なリード文を考えてみてください。



私はどの記事でも「読者の悩み」と「その悩みを解決する記事であること」を伝えるようにしています。
クライアントによってはリード文の型を用意していることがあります。その場合は、クライアントの指示に従ってリード文を執筆していきましょう。
STEP6:読者のニーズに応える記事本文を執筆する
記事のメインである本文を執筆します。本文では結論を先に書くことを意識してみてください。最初に結論を書くことで記事の主張が伝わり、読者が内容を理解しやすくなります。
初心者の方は、論理的でわかりやすい文章の流れにするために「結論→理由→具体例→結論」の順序で執筆する方法がおすすめです。この文章の型は「PREP法」と呼ばれます。
- Point(結論):Webライターは自分の専門分野を持つことをおすすめします。
- Reason(理由):なぜなら、執筆した内容の説得力が増し、仕事を獲得しやすくなったり、単価アップにつながったりするからです。
- Example(具体例):私は不動産ジャンルを専門としたことで「どんな記事を書く人か」が明確になり、仕事を獲得しやすくなりました。記名記事となることが増えて実績となり、単価アップにもつながりました。
- Point(結論):Webライターは自分の専門分野を決めて極めていきましょう。
さらに、文章を太字やマーカーで装飾したり、イラストや図表を挿入したりして、スマホからでも読みやすい記事になるよう工夫しましょう。



視覚的にわかりやすく表現できるよう工夫しましょう!
最近は、オリジナルの情報がSEO上でも評価されやすいポイントとなっています。
実体験や他の人へのインタビュー、データ分析など「他の記事にはない、この記事ならではの情報」を意識して入れましょう。
STEP7:読み直して推敲する
最後まで記事を書き終えたら、読み直して推敲しましょう。推敲することで、誤字脱字に気付いたり、もっと良い表現を思いついたり、追加で入れるべき情報に気付いたりすることがあるからです。
読み直す際は、声を出して音読することをおすすめします。音読することで文章のリズム感がわかり、読みやすい文章に修正しやすくなります。



丁寧に読み直して修正し、クライアントに喜ばれる質の高い記事を納品しましょう!
WebライターがSEOの効果を高めるコツ


ここでは、WebライターがSEOの効果を高めるコツについて解説します。
キーワード選定を徹底的に行う
SEOライティングの最初のステップは、適切なキーワードを選ぶこと。キーワードは、検索エンジンから記事を見つけるための重要な手がかりとなるからです。
まずは、ターゲットとする読者層を明確にし、ターゲットがどのようなキーワードで情報を探しているのかをリサーチしましょう。
キーワードを選ぶ際には、Googleキーワードプランナーやウーバーサジェスト、ラッコキーワードなどのツールを活用して、検索ボリュームや競合状況を確認します。



私はラッコキーワードを使うことが多いです!
また、キーワードを選ぶ際は、メインキーワードだけでなく関連キーワードも意識してみてください。
見出し(Hタグ)を効果的に活用する
検索エンジンは、記事の構造を理解するために見出しタグ(Hタグ)を重視しています。そのため、タグを適切に使うことは、SEOにおいて重要なポイントの一つとなっています。
H1タグはページ全体の主題を表すものなので、1記事につき1つだけ使用しましょう。一般的に、記事タイトルに使われています。
H2タグは大見出しに、H3以下のタグは小見出しに使って情報を階層的に整理します。見出しにはキーワードを適度に盛り込むことを意識してみてください。
Hタグを適切に使うことにより、検索エンジンがコンテンツを効率的に読み取れるようになるのです。
また、Hタグを適切に使って情報が階層的に整理されていれば、読者もスムーズに記事を読み進められるようになるメリットもあります。
見出しにキーワードを含めることは良いことですが、不自然に詰め込むのは避けましょう。読者にとってわかりやすい表現を優先することをおすすめします。
読みやすい文章構成を意識する
SEOライティングでは、読みやすい文章構成も重要なポイントの一つ。読者がストレスなく情報を得られる記事は、検索エンジンからの評価も高まるからです。
- 1文の長さは60字以内を目安にする
- 同じ語尾を3連続で使わない
- 漢字とひらがなの割合は「3:7」
- 文章のリズムを意識して読点を入れる
- 指示語は使わないようにする
- 箇条書きや図表など視覚的にわかりやすくする
- なるべく専門用語を使わない など



ターゲットとなる読者の理解度にあわせて、読者に寄り添う書き方を心がけましょう!
記事全体の構成を考えるのが難しい人、論理的に考えたい人は、下記の記事を参考にPREP法を活用してみてください。
検索ユーザーが知りたい情報を書く
検索ユーザーが記事を読む目的は、悩みを解決するため。つまり、検索ユーザーが本当に知りたい情報を提供することがSEOライティングの基本となるのです。
検索意図を正確に把握するために、まずは選んだキーワードを実際に検索して上位に表示される記事の内容をリサーチしてみてください。
検索上位に表示されている記事を確認することで、ライバル記事の情報の質や提供している情報の範囲を知ることができます。
そして、あなたが記事を書くときには、他の記事にはない視点やあなただから書ける独自の情報を加えることを意識してみてください。たとえば、具体例やデータを使って説得力を持たせる、あなたの実体験からアドバイスを加えるなど。
読者に「この記事が一番役に立った!」と思わせることが大切です。滞在時間が向上したり、直帰率が低下したりして、結果的にSEO効果が高まるからです。
内部リンクをバランスよく配置する
内部リンクは、読者が読者がサイト内の他の記事にアクセスしやすくするための重要なポイントの一つ。
記事内に関連性の高いコンテンツへのリンクを設置することで、ユーザーの利便性を向上させるだけでなく、検索エンジンにもサイト構造がわかりやすく伝わるからです。
内部リンクを配置する際は、読者がアクセスしやすいように自然な流れを意識してみてください。リンクテキストの場合は、関連記事の内容を示す適切なキーワードを使うと効果的です。
また、古い記事を更新して新しい記事にリンクを追加することで、サイト全体の価値を高めることも可能です。



Webライターは、クライアントに内部リンクの提案をすると喜ばれますよ!
WebライターとSEOに関する注意点


ここでは、WebライターとSEOに関する注意点について解説します。
SEO対策はライティングだけではない
WebライターができるSEO対策は、キーワード選定や見出し作成といったライティングに関する部分だけであることが多いでしょう。
しかし、実際のSEO対策はライティングだけで完結するものではありません。
たとえば、サイトの表示速度やモバイル対応といった技術的な側面も検索順位に大きな影響を与えます。また、内部リンクや外部リンクの最適化なども重要なポイントの一つとなっています。
Webライターの仕事をするだけであれば、サイト運営の技術的要素をすべて理解する必要はありません。ただし、SEOライティング以外にどのような対策がSEOに影響を与えているか知っておくことは大切です。



ブログを運営すると、サイト全体のSEO対策について実践的に学べますよ!
読者ファーストを忘れない
SEOを意識しすぎると、読者のことを置いてきぼりにした検索エンジン向けの文章になってしまう可能性があります。
読者が求めているのは、検索エンジンに評価される記事ではなく、自分の疑問や悩みを解決してくれる価値ある情報です。
ターゲットとなる読者の検索意図を正確に把握して、その意図に応える情報をわかりやすく提供できれば、読者の満足度が高い記事となり結果的にSEOにも良い影響を与えます。



SEOを意識することも大事だけど、読者視点を忘れないようにしましょう!
クライアントの指示に従う
Webライターの仕事では、執筆にあたりクライアントから具体的な指示が出されることがあります。
- キーワードの指定
- 文字数の指定
- 文字の装飾
- 共起語・関連キーワードを記事内に含める
- サイト内で表現を統一する など
SEOの知識がある場合、クライアントの指示とは違うやり方をしたくなってしまうかもしれません。
しかし、Webライターの仕事は、クライアントから依頼された記事を制作することです。トラブルを避けるためにも、執筆する際には必ずクライアント指示に従いましょう。
ただし、クライアントの指示が曖昧でわかりにくいなど不明な点がある場合は、必ずクライアントに確認してください。



私もわからないことがあれば、クライアントに確認していますよ!
SEOの最新情報をチェックする
SEOのアルゴリズムは日々進化しています。検索エンジンが重視する評価基準は、数年前と比較して大きく変化しているため、以前有効だった手法が逆効果になることもあるのです。
そのため、Webライターは最新のSEO情報をチェックしておくことが重要です。
Google公式から発信される情報やSEO専門家のSNSなどを定期的にチェックして、新しいトレンドやアルゴリズム変更に対応できるようにしましょう。
また、実際の記事作成に新しい知識を反映させることで、クライアントや読者からの評価を得やすくなります。
SEOを学んで稼げるWebライターを目指そう!


SEOの知識とスキルは、Webライターとしての市場価値を大きく高めてくれる強力な武器となります。
キーワード選定や読みやすい構成の技術、読者の検索意図を理解して満足度を高めるライティングができるようになることで、クライアントからの評価も自然と高まるでしょう。
しかし、SEOは一度学べば終わりというものではありません。常に最新の情報を取り入れ、実践を通じてスキルを磨き続けることが求められます。
そのため、日々の学びを怠らず、実際の記事作成や改善を繰り返す中で経験を積むことが大切です。
稼げるWebライターになるためには、読者とクライアントの双方に価値を提供できる視点が不可欠でしょう。
SEOを理解し、記事を通じて多くの人に役立つ情報を発信できるWebライターを目指して、今日から一歩ずつスキルアップしていきましょう!